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修復したいと言われたが本心がわかりません

ご相談者:40代/女性

夫(42)私(42)長男(14)の三人家族です

夫とは6年の交際期間後結婚し、結婚後のほとんどの期間を共働きで15年になります

夫はお酒が好きで、飲みだすと周囲が見えなくなり、
結婚以前にも、あまり飲めない私が気分が悪くなって「もう帰りたい」と言っても
「もう一杯、もう一杯だけ」と繰り返し飲み続け
最後には「やっぱり家まで送って行けない」と私一人、夜道に放り出されるということが時々ありました

結婚後もあまり変わることなく、
仕事が忙しいから、と平日は深夜に帰宅して翌日は昼前まで寝ている、休日も出社するか、たまに家に居る時は夕方まで寝ていて、起きてからもろくに口も聞かず、テレビを見てお酒を飲んでいる事が多く
そういった夫の態度や、寝てばかりで家事や育児もあまり手伝ってくれない事への不満から度々、私がキレて怒り出してしまい、
そのたびに「お前は定期的にキレる」「お前のご機嫌なんか伺えない」と蔑んだ目で言われ
話し合うこともできず、結局私一人で泣き寝入りをする、という日々でした

子供が5歳の時に酒が原因で怪我をさせてしまい、その頃から少し家族に目を向けるようになってくれたように思います
家事も食後の皿洗いなどは手伝ってくるようになりました
生活のペースは相変わらず自由きままで、夜は何時間も酒を飲みテレビを見ていて、朝は疲れているからと起きない事が多く、生活時間がずれているせいもあり、会話はかなり少なかったように思います

そして昨年、夫の実家で食事をしていた時に
酒に酔った夫が薄笑いしながら
「こいつ、喧嘩したら一晩中泣き叫びよる」と私の事を親戚全員の前で馬鹿にしました
その事がどうしても許せなくて、「大変深く傷ついた」と後で抗議しましたが
「酒に酔っていた」「それぐらいのことで」と取り合って貰えませんでした

それから、夫の事が信じられなくなり、離婚を考え、数か月間葛藤し続けましたが、浮気や暴力などではないし子供もいるのにこんなことで離婚してはいけない、と自分に言い聞かせました

それでも日々のイライラは募る一方で、夫にはきつく当たってしまい、
先日、家事の手伝いでの喧嘩が原因で
夫から離婚を切り出されました

夫は私の態度が耐えられないと言いました
私自身も、イライラしたり不満を募らせる日々が嫌になっていたので
離婚も仕方ない、と受け入れました
夫が出ていくと言うのですが、
現在の住居は義父の名義であること、
私の収入では子供の進学などに十分なお金を工面できないことから
私が1人で出ていくので子供に不自由がないように面倒を見てほしい、と頼みました

ところがその数日後、夫から修復したい、と言われました
「あなたが別れたいと言ったのに?」と聞くと、
「別れる前提で修復したい」と言います

夫が言う修復にあたっての条件は
・喧嘩の度に私がいつまでも泣いているのが嫌なのでやめてほしい
・仕事が忙しいので家事は手伝えない、私の働く時間を調整して家事をやってほしい
とのことでした

私はこれまでの経緯から、夫が本当に私を愛してくれているのか?が分からず悩み続けました
夫の言う条件からは私のことを愛している、とは私には感じられません
私は夫がちゃんと私に向き合ってくれるなら自分の悪いところをすべて反省しやり直したいと思っていましたが、この条件に困惑してしまい、どうしていいか自分の気持ちもわからなくなしました
結婚15年で愛、などと思う私がおかしいのでしょうか?

40代/女性 | 日付:2013年3月11日(月) 04:04 JST | 閲覧件数: 2,126

家事を巡って家庭が壊れるのは本末転倒

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

このご相談の内容をお読みして、どこの夫婦にでも大なり小なり、よく似た部分はあると思います。
しかし、同じような問題を抱えて、それをどうにか生活の中の一環として捉えられる妻と そうではない妻とがあるようですね。

実は 私の元夫もよく似たタイプでした。
本当にお酒をよく飲む人で、付き合い始めた頃は 私はお酒は飲めなかったので、休みの日、御昼から飲む元夫を理解できませんでした。
今は 私もお酒を飲めるようになりましたので、休みの日のランチビールは休みの証明というか、
それがONとOFFの違いだと楽しめるようになりましたが 私の両親は二人ともお酒を飲めませんでしたので 元夫の昼飲みがアルコール中毒患者のように思っていたことを、覚えています。

基本的にお酒の好きな元夫でしたから、平日も半端じゃなく、仕事帰りに飲んで電車がなくなり、帰る足がないとの電話で、私は小さい子供を寝かしつけておいて よく夜中に木屋町まで元夫を車で迎えにいったりもしました。

平日は 仕事もあるのに二日酔いで、朝が起きられなくなる元夫を、何度も揺り起こしたことは 未だに記憶に消えません。

私はサラリーマンの世界を知らなかったので (若くして結婚しましたので)元夫の言う 遅刻の理由、(仕事が出来るから やるだけの事を言っていたら誰も何も言わないという傲慢)に 逆らえず文句も言えずにいましたが ある時  会社の同僚の人が家に遊びに来た時にやはり社内で元夫の遅刻は問題になっていて、「最低限、サラリーマンの仕事は会社既定の時間にタイムカードを押す事だ」と元夫に言っていた事を聞き、なんだ、私の言っている事は間違っていなかったのだと 再確認しました。

と、いう事でお酒の好きな人は 色々自分へのいい訳をし、自分に甘いのです。
それ故に心配なのは 仕事がちゃんとできているのか、という事です。
もちろん 妻へは夫は仕事が大変だからそのストレスで飲んでいるという息抜きの必要性を口実にしますが、実際仕事に影響が出ていないかを心配しないといけません。
恐らく お酒を止めろと言われたら困るので 仕事への影響はないとご主人本人は言われるでしょうけれど、これは本当にそうなのか、確認しておく必要はありますね。
その上で、もう一つ心配な事、それはお金の事です。
外で飲むことが好きなら 遊興費というのが かなりかさみます。
まして大勢で飲んだり、毎晩とかとなると サラリーマンのお小遣い程度では間に合わないでしょう。
そうなると借金をしたりする人もいますから お金の使い道もチェックしておかないといけません。
そして逆に家飲みが好きなご主人であれば それだけお酒が好きなら 早い時期から身体を壊すでしょう。
そういう意味でお酒は家計という経済をつぶすか 健康を害するか 度が過ぎる人は 何かが壊れます。
ぎろろさんから見て その点は如何ですか?
今、ぎろろさんから寄せて頂いた相談内容とは ちょっとズレているかもしれませんが、
結婚したからには その屋台骨がしっかりしていないと いくら愛情があったとしても 家族や家庭を失う事になりますから まずはそこの管理ではないでしょうか?

まずご主人のお小遣いは どのくらいで どのような生活費の渡され方をされていますか?
家の光熱費など、諸々をご主人の給料振込みの口座から引き落としされ、余ったご主人のお給料をぎろろさんが管理されているなら まだいいのですが、ご主人がキャッシュカードを持ち、食費や雑費の分の数万円しか生活費に入れて貰っていないというような事であれば 残りのお金を殆どお酒に使っている場合だってあります。
そうなると ご主人は貯金するべきものにも 手を付けてしまっていたりしますから 本当の所、ぎろろさんとの貯金の管理は誰がしているのか 気になります。

何が言いたいかと言いますと、つまりお小遣いをきちんと決め、その枠の中でお酒を飲んでいるならそれほど無駄使いは出来ないので、家までが壊れるところまでは行きません。
生活習慣がだらしないだけで、家庭や身体を壊さなければ いいのです。

でも 貯金もご主人が自分で管理し、ぎろろさんは その貯金の金額も知らないという事では本当の意味で家庭が壊れる事があります。

そうなれば、愛しているかどうか、なんて関係のない話になりますから まずは家庭の屋台骨がしっかりいるか、どうかが 結婚した夫婦の責任になります。

そうです、ご主人がぎろろさんを愛しているかどうか、私には分かりません。
しかし 愛情はお金になって現れます。
ヤクザだって 誠意を見せろと言います。この場合の誠意とはお金の事を指します。

家族みんなが 生活の事を心配せずに過ごせるのは 大黒柱の愛情です。
ご主人が生活にだらしなくても、何とか家族を守っているという事でしたら それはある種の愛情でしょう。

でも ちょっと別の方面からも考えてみたいと思います。
ご主人とは セックスはちゃんとありますか?
もしかして だらだらと寝るまでお酒を飲んでいるご主人だとしたら ぎろろさんの方が
早く寝る事が多くなって 何となく 夫婦共に 家庭を維持して行く為にお互いが 単なる役割をこなすマシーンになっていないかという事です。

そこから 夫婦の寝る時間帯も別々で、ぎろろさんはぎろろさんで 家事をしないといけないという役割で精いっぱいだとしたら、ご主人とも気持ちが離れ、ご主人は余計に一人でお酒を飲むのではないでしょうか?

実は 私のコラムで書いたことがあるのですが 家事を手伝ってくれないと嘆く奥様は 
家事の事がいつも頭から離れないくらい、きっちり家事をこなしたい 家事好きで 綺麗好きで、家事が好きなのだと感じていた時期がありました。

しかし 長年この仕事をしていて分かった事は 家事の事をいう妻ほど 家事が得意でないということがわかってきました。
つまりどちらかと言うと 苦手意識があるから 手伝ってほしいし、要領の悪い場合だってあるということです。

家事を苦にするからこそ 夫の非協力さが目についてしかたがないという事もあります。
逆に家事が得意というか 難なくこなせる人は いくら言っても手伝ってくれない夫に、いつまでも手伝ってほしいという希望は持たなくなるものです。
その分 夫に手伝って貰えない分、夫からも家が少々散らかっていても 文句は言わせないという毅然としたものが備わります。
もし ご主人が家が散らかっているとか 食事を手抜きするな、などの文句を言ったら 反対にそれなら 手伝ってよ、と言い返してやりましょう。

しかし、ご主人はそれほど 家事の事には何とも思っていないと思います。
その証拠に それほど家事がちゃんと出来ないと不満ならば 仕事の負担を変えるようにとの提案をしているでしょ?
こういうタイプは 自分はて手伝えないけど 妻が家事がはかどらないと不満を持つくらいなら 別に そこまでしなくてもいいじゃないかという ゆるいタイプです。
ご主人はお酒や休みの寝坊の意味でもゆるいタイプのようですが、自分に甘いのと同時に妻にも 完璧な物を望んでいないような気がします。

酷いモラルハラスメントの夫の場合、自分は一切手伝わなくても、家事が出来ない妻は役立たずだと下げずむ夫もいます。

ぎろろさんの投稿によると ご主人は それはないと思えますので 適当に手抜きをすればいいのじゃないですか?
もし 手抜きを出来ない性格だとしたら それは夫が家事に対しての非協力の問題ではなくなってきます。
苦手意識の在る物へは 手伝ってほしいと思う気持ちは分かりますが 手伝ってくれないから、相手を非難すると言うのは ちょっと違います。
これは深層心理の奥の方にある気持ちの問題ですが 家事をこなさないといけないと考えながら、こなせない自分への苛立ちです。

ご主人の非協力の問題ではないのです。

その証拠に本当に家事を苦にしていない妻は日常の家事は自分自身で流れ作業のような中で、進んで行きますので、逆に人の手が入ると段取りが狂いますし、夫に頼んでも思い通りにして貰えない場合が多いので どちらかというと手伝いを望みません。

日常の自然な流れの中でのことですから 完璧にできなくても、それも当たり前のような事なのです。

誰しも考え方の癖のようなものがありますが、そんなに力まずともいいと思いますよ。
家事が負担になるようなら 手抜きをすればいいのですが 手抜きを出来ないなら、それはご主人との家事協力の問題ではなく、ぎろろさん自身の堅い考え方という問題かもしれません。
その上で もしご主人が文句を言おうものなら だったら手伝えと命令すればいいのですよ。
もしかしたら 家事協力ということで 外で飲まずに 家に早く帰ってきてほしいということであれば 気持ちはわかります。
実は家事協力ということを 夫婦の共同作業ということで希望しているなら
ぎろろさんの本当の希望は 夫婦のコミュニケーションを望んでいるなら家事ということにすり替え無い方がいいです。
男性は鈍感ですから そんなすり替えをしたら ますます理解できないですよ。

さ、ここまでが前置きです。(長い前置きやな~)

ご主人が ぎろろさんの不満に応えきれないという事で ご主人も離婚を考えるようになったが、もし夫が愛情を持ってくれているならぎろろさんも考え直したいという事ですね。

しかし今は 離婚へのハンドルはご主人が持っているような気がします。
ご主人が本当は先に変わるべきで愛情があるなら先に示してくれたら いいのにという希望ですが、実は もうその段階より ちょっと進んでしまっているような気がします。

それは何故かと言うと 「離婚を前提に修復をする」なんて 矛盾だらけです。
ここは ご主人も嘘を付けないというか うっかり本音を漏らしたのだと思います。

ご主人も何かの勢いで 離婚とか家を出て別居だと考えたのでしょう。
でも、これは何かのはずみで言ってしまったことですが、むしろよく考えたらそんなに離婚は簡単に成立できないと気づくのにちょっと時間が掛ったということなのでしょう。

そして一旦は修復をする為に家族の元へ帰ってきたという事になっていますが
本音の部分は 一旦戻る振りをして 修復の努力はしたよ、でも努力したけど無理だったよ、という実績つくりの為に戻ってきたと言わざるを得ません。

その意味では 本音はやはり離婚へ向かっていると、私は見ます。
と、いう事は 夫がぎろろさんに愛があるか、ないかと言えば それはもう言わなくても解るでしょう。
でも 私はあえて言いたい。本当にそんなに愛が大事でしょうか?
確かにそれも必要だと思いますが それ以上に結婚し、子供さんも授かったご夫婦であれば、父であり母であり、そこには責任と言うものが生まれています。
結婚とは契約です。契約とは責任です。
子供がいるなら その子を立派に育てるという責任を夫婦は果たさないといけないのです。
好きだの愛だのという以上の重く深い物です。愛があるか、ないかと言われると 恋愛のような愛とは異質で、夫婦の愛は、家庭を作る役割分担です。(家事の役割分担の意味とは違います。)

そういう子供を産み育てる共同作業が夫婦の責任であり、愛だと思うのです。
長い人生 色んな時期があります。
相手から愛情を感じない時もあります。
でも 元々そんなに激しい愛も表現方法も持ち合わせない夫もいますから 愛情を感じられないと言ってあまり追いつめるとご主人本人も本当に妻を愛しているかなんてわからなくなります。

家族のためを考えているか?家事を手伝わないのは家庭をないがしろにしていないか?それはひいては妻に本当に愛情があるか?なんて、どんどん考えを深堀りしていくのは 女性の考え方の癖です。

家事を手伝ってくれないことは 私を大切に思っていない、つまり愛していない、と
いう風にぐるぐるらせん階段のように考えが渦巻いていくのを私は
「負のスパイラル」という風に考えています。

男性の頭は そこまでも考えてはいないのです。
家事は妻がするもの、というくらいしか考えていません。

そこを愛情があるかどうかなんて 白黒つけようと思えば
ご主人だって 自信はないと思いますよ。

これはご主人にもぎろろさんにも 両方に言える事なのですが 先に相手が変わってくれないといやだというのではいつまで経っても、らちがあきません。
自分は変われないのに、相手には変わって欲しいと望むのは自己ちゅう―です。

と、言う事で 二人の主張は二人ともおかしいという事です。

おかしい事の中からは 本当の答えは生まれません。
これでは私も適切なアドバイスが出来ません。
確かにご主人のお酒や生活習慣は決して褒められた事ではないと思います。
しかし、家事協力という言葉に置き換えて なにかしら夫婦のコミュニケーションを望んでいたぎろろさんがあるとしたら その表現は間違っていましたね。
いつも文句を言われていたとしたら ご主人もぎろろさんこそ 自分を愛してくれていたのか、疑問だったと思います。

その結果、今ご主人は離婚へ歩み出そうとされています。
だとしたら ご主人の愛情を値踏みしている場合じゃありません。

鶏が先か卵が先か、先に相手が変わらないと、ぎろろさんは決められないというなら、
ご主人はもう決めていますよ。
それを撤回させるには 「愛情があるならば」なんて上から目線ではいけません。
ご主人もよくない所はいっぱいありますが ぎろろさんもご主人を愛していたという態度だったかどうか もう一度考え直してみてください。
そこに気づいて下さるなら 夫婦を修復できる可能性はあります。
必要と感じられたら 幸い関西の方ですし一度お目にかかってお話したいと思います。

このプロに有料相談

回答日時:2013年3月11日(月) 19:07 JST

こんなに早く、たくさんのご回答をいただき、本当にありがとうございました。
相談を投稿したあと、先生の執筆された過去のコラムを読ませていただいていたのですが、本当に、ここに書かれているのは自分の事ではないか、というくらいの驚きと、今まで自分でも気づかなかった、うまく説明することができなかった自身の性格や気持ちの有り様に気づかされました。
相談の中でご指摘いただいたこともその通りでした。本当にありがとうございます。
私自身がこのままではいけない、変わらなければいけない、と思うことがたくさんありました。
改めてご相談させていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2013-03-12 |

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。


夫婦問題カウンセラー
村越 真里子相談件数:1338件
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