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妻からのモラハラ

ご相談者:40代/男性

結婚20年ちょいで共働き、高3中3の子供がおります。妻は年に1度程度激しく私に対して怒ることがあり、その後1,2ヶ月は無視されます。普段は直接文句は言わず、舌打ちや無視、大きくためいきをつく、ドアをきつく閉めるなどだけで、びくつきながらも謝ってやり過ごしていますが、いったん切れると、「給与が低い、家事を手伝わない、覚えが悪い、家事が遅い、気がつかない」などと責め続けられ、今回も妻の会社の飲み会があり、そういった日は私が夕飯を支度することになっているので、私も仕事から帰ってからの料理で、確かにつくるのは遅いので冷凍の揚げ物などとサラダでした。ところが妻が帰ってくるや否や飲み会の席でみんなの前で社長に怒られたと話し始め、窓をすべて閉め始めたと思ったら「だいたい私がこんな会社で働かないといけないのはあんたの給料が少ないからだ!専業主婦させろや」と始まり私の早出や残業にも無能なくせに意味がない、家事の無能ぶり、などをフルコースを泣きながら叫び、これからどうしようか話し合おうという私の問いかけにも学習能力のないあんたじゃ無理、と全拒否。子供は部屋へ上がって泣いてるし、いつもは謝り続けたり土下座したりして何日後かに口を訊いてもらえるようになるのですが、その日は私も熱があり体力的に疲れる大きな仕事をしていたので我慢できず「俺が見えるとこにいなくて給与だけあったらええんやろ、実家へ行かせてもらうわ」と言ってしまいました。「逃げるんか!」といわれましたがまじめに聞いてると自分がつぶれて、おかしくなりそうだったので距離を置くために家を出ました。それから3ヶ月ネットでいろいろ見ていてモラルハラスメントというのを知り、妻から夫へのは少ないようですが多くのことが当てはまり、その中で加害者には意識がなく改善は無理、というのを見て暗澹とした気持ちでおります。普段からどちらの両親とも会うのを嫌い、高齢化しているのでそれぞれの両親ともに1ヶ月に1回程度は会って話しとかしたいのですが、私が普段事前に了解を得て一人で行ったりするのもそのときは怒らずに、そういう激怒のときに「なぜ行った!」と怒られます。普段から顔色を見ながら生活し、(それも妻には気に入らないことの原因ですが、)気を回したつもりで家事をしても「勝手になぜした」と怒られ、せずに置くと「なぜ気がつかない」と怒られ、しましょうかと聞けば「いちいち聞かんとわからんのか」と…いつも後出しじゃんけんです。今は家を出て3ヶ月ほどたち体も精神的にも落ち着いてきたのですが、先日妻から手紙で「早く自分の家具を全部持ち出すよう」言われ、たったそれだけですが条件反射的に動悸などが起き会社も休んでしまい、心療内科で安定剤と睡眠薬をもらってきました。親は普段会えないので来たことを喜んでくれますが不安な顔をすると心配するので説明はしていますが相談できず、ひどいときは叫びそうなぐらいおかしくなりそうで不安です。話し合いませんかと言っていますが正直混乱して、どうしていいのかわかりません。別れたい訳ではありませんが親や親類と縁を切ったりせず家事を教えてもらいながら、みんなで仲良く暮らしたいのですが今までの感じでは急に変わるとは思えず、私がいなくなることで子供たちが泣いたりするような日々がなくなるならそれも仕方ないかと考えたりもします。

40代/男性 | 日付:2011年9月27日(火) 22:08 JST | 閲覧件数: 3,060

決意を持って別居されることをお勧めします

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

お返事遅くなり申し訳ありません。
メールを拝見していて胸が詰まります。

昔は男性の方が手に負えないタイプの相談ばかりでしたが、最近はこのように奥様の方が大変なケースが増えています。
しかも、女性の場合は、暴力は男性の様な大したことはないのですが、その分、女性特有のヒステリック気質が加わり言葉や精神的な暴力になります。

こういう場合、子供さんの事を抜きに考えると、我慢をするか別れるかという単純な選択しかないのですが、
思春期の子供さんが居ると言う事になると、そんなに割り算のように簡単には行きません。

そこで、私の考えを述べさせていただきます。

2007年にちょうど熟年離婚というブーム?が起きました。
その軸になる事は、ご存知のように、年金分割制度の実施でした。
当然、その年には熟年離婚が増えるという触れ込みでしたが、現実はそれほどでもなく、むしろ社会保険庁の年金記録問題が露呈し、それぞれ個人がどのくらい年金をもらえるのかという質問への回答もできなくて、それどころではなくなってしまったという顛末でした。

しかし、時の総理、安部晋三さんが唱えた事で一つ、印象に残った言葉があります。

それは安部さんが常に指針にされていた「再生」です。
日本再生、景気回復、・・・そして私の心に響いたのは夫婦再生。
これらすべて、前の小泉首相の「ぶっ潰し論」とは違い、いろいろ形を守りながら何とか持ちこたえようとする安部さんの方に賛同できました。

ちょっと話がずれるようですが、実はこの年金分割制度は、頓挫した感がありますが、実は私は夫婦問題にとても大きく助け船を出して下さっていると、ヒントを得た気がしていました。

安部元総理が唱えてらした事に、「何も年金を分けて離婚ばかりが道じゃない、年金をそれぞれ別々に支給して貰い、夫婦一緒に居るのが苦痛なら、別居も一つの方法だ」という事を、私なりに冒険解釈をしていました。

FONTさんの場合、まだ年金という年齢ではないのですが、この話をしたのは、とかく夫婦に問題が起きた時に離婚か否か、で考えるのではなく、別居という線もあると思うのです。
もちろん、FONTさんは今現在、別居中ではあるので、「何も変わらないじゃないか」と思われるかもしれませんが意味が少し、違います。

やはりあまり性格の合わない夫婦が無理して一つ屋根の下で暮らすのは、精神衛生上よろしくない。
かと言って、簡単に「はい、では合わないから、さよなら。」にはならない。

そういう事で今は、急場しのぎの別居ですが、これからは夫婦で別居という方法を選ぶように、話し合いをされてはどうかと思うのです。

その時の話し合いの仕方ですが、奥様の性格だと、どの方法を提案しても、100%自分が満たされる形でなければすべてNOで拒否されるでしょう。
こういうタイプの場合は、離婚という結論を出したとしても、慰謝料を莫大に支払えなどと要求してくるので、逆に問題を大きくしてしまいます。

しかし、奥様は恐らく別居も納得しないでしょう。
そうなると、離婚はFONTさんも、まだお子様の環境を考えると判を押す気はない、となると、話し合いは物別れに終わります。

そうなれば二人の意見が合わない訳ですから、協議(話し合い)の上での離婚は無理と言う事になります。
協議離婚は無理となると、調停しかなくなります。

ここを奥様がどうしても離婚をしたいというなら、法の上でも認められる法的離婚理由が、必要になります。
そこで、この調停でも到底奥様の離婚要求は認められるべき事ではないでしょう。

そして調停は不調となり、離婚は成立しなくなるのです。
もちろん奥様は調停外で、ごちゃごちゃ言ってくる可能性はありますが、下手な喧嘩を吹っ掛けてきたらまた調停を起こせばいいと、言うしかないのです。

実は私への相談者で、こうして調停を6回繰り返した夫婦がいます。
もちろん、調停外でごちゃごちゃ言って来る事に、恐怖心を感じる事は判ります。
しかし、夫婦が話し合いが出来ないなら、それは物理的に言うと、法的な場所で話し合うしかないのです。

こうして、是非、調停という決着の付け方があると言う事を知って下さい。
6回も調停を繰り返したと言うのは稀な例ですが、一回は調停をしておくと、奥様からはそう簡単にごちゃごちゃ言ってこなくなります。

また、もし言ってきたとしても、そうなれば夫婦二人での取りきめはしないと、宣言して下さい。
二人で取りきめが出来るというイメージを持たせていけませんが、調停で話し合うと言う事になれば、奥様も勝手我儘は通せなくなりますし、非常識な要求も出来なくなります。

どうしても奥様が離婚を望むのであれば、生活費も養育費もよこせというのは、飲めないと拒否し、結婚生活が苦痛で自分から奥様が幕を下ろしたければ、多少の生活の苦しさは自分で働いて食べて行け、と突き放すしかありません。

夫婦二人で話し合えば好き勝手を奥様は言うでしょうけれど、調停の場ではあまりな事は言えません。
そういう意味でFONTさんが奥様に話し合って談判は無理でも、第3者を挟んで、取りきめするには調停員というアドバイザーが奥様の暴走を止めて下さいます。

要は、奥様に選ばせればいいのです。
離婚は女性に取って自立です。
自立とは自活です。
自分で生きて行く事です。
それが出来なくて夫に食べさせて貰わないといけないなら、奥様も何かを
我慢するしかないのです。

その我慢は出来ないわ、夫と暮らしたくないわ、しかし夫の給料は殆どよこせでは、
世の中通りません。
だから奥様が、夫の顔をそんなに見たくなければ、夫の世話にならなければいいのに、
金銭的にだけ、依存するのはムシがよすぎる。
専業主婦を望むなら せめて夫が働きやすくできる環境作りくらいできる妻にならないといけません。
単に働きたくないという専業主婦は 本当の主婦にもなれないでしょう。

だから貧乏を選ぶか、精神的自由が良いか、奥様に選ばせればいいのです。

こういう常識的な所に話を持って行って下さるのが調停です。
しかし調停は何も離婚させることばかりではありません。
「夫婦関係円満調停」と言って、離婚以外の方法を提案して貰えますので、是非調停を考えて下さい。

ここでは無理くり離婚を薦めたりはしませんし、かといって夫婦喧嘩をいつも子供に見せるような暮らしも勧めません。
FONTさんにあった形を提案して下さると思いますよ。

子供さんたちも、離婚でなくて、夫婦できちんと折を付けた別居であれば夫婦の間を行き来すればいいのです。
せめてこうして、子供さんが大学に入るまでとか、時期を決めて、別居をすれば、果てしなく苦労が続くという
失望感は無くなります。
こうした事を、是非調停で決めて下さい。
夫婦だけで取りきめようと考えるのは諦めて下さい。

しかし、私は残念ながら調停などの事へのアドバイスは非弁行為になる為、これ以上のアドバイスが出来ませんのでお許し下さい。
早く穏やかな生活が戻ってくる事を、心から祈っております。

このプロに有料相談

回答日時:2011年10月 2日(日) 01:25 JST

村越様へ 回答ありがとうございました。返事遅くなり申し訳ありませんでした。回答いただいてから何度も何度も読み返しておりました。楽しかったときの事を思えば終わらせることもできず、かといって同じ生活に戻ることもできず動けなくなっておりました。これから調停のことも調べて自分の気持ちも整理し早く前を向いていけるようがんばります。本当に良い回答をありがとうございました。

| 40代/男性 | コメント投稿日:2011-10-03 |

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