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死について考えると

ご相談者:10代/男性

今までは、生と死について考えたことはあっても深く考えたことはありませんでした。仮に考えたとしても一晩寝れば忘れることができていました。なので、今、自分が生きているということに何の疑問も感じることはありませんでした。
しかし、1週間ほど前から生と死について考えはじめたところ、それが頭から離れません。自己分析する限りでは、「死」というものへの恐怖心によるものだと思うのです。おそらく、今まで、生きていることが楽しかったので、「死」というものを考えたときに「死」を迎えることでそれを失うことに対して恐怖心を抱いているのだと思います。にもかかわらず、「ずっと生きていたいか」と考えたときにそうは思ってないように感じます。なので、「今」を維持したいと考えているように思います。
具体的に考えていることは、「最終的に死んでしまうのに自分はなぜ努力をして勉強をしているのか?」「なぜこの世界があって自分に自我があってこのようなことを考えているのか?」「思い出など、今、自分が持っているものが死後なくなってしまう(自分で確認できないのでわからないのですが)のに持っている意味があるのか」などです。
そのために、勉強はもちろんのこと基本的にやる気がおきず、ずっとぼーとしている感じで、いままで興味があったことにも興味がないともではいきませんが今までほど関心がなくなってしまったように思います。やる気がおきないので、テレビを見たり漫画を読んだり、友達と話したり遊んだりしていても笑うことはあってもすぐに虚無感におおわれて、何事も楽しいと感じなくなりました。なので時間がたつのがとても遅く感じ、暇だと感じるのですが何かをしようというやる気がおきません。

2,3日前は1日中やる気がおきずかなり虚無感にさいなまれていたのですが、現在は、虚無感はそのときほどひどくはないのですが、大きくなったり小さくなったりを繰り返しています。
「死」への恐怖が根底にあるので自殺願望はないのですが、この虚無感と無気力なのがとてもつらいのでなんとかしたいのです。

これは、うつ病なのでしょうか?自分で調べた限りでは非定うつ病に近い症状なように感じるのですがどうなのでしょうか?精神科や心療内科の受診をしたほうかいいのでしょうか?
現在は、学校の校内カウンセラーの方と面談をしています。


頭の中が整理できずに内容がいったりきたりしたり、矛盾したりしていると思うのですが回答よろしくお願いします。

10代/男性 | 日付:2011年9月18日(日) 14:12 JST | 閲覧件数: 2,929

思春期にはこんな時期も訪れます。

心理カウンセラー(うつ・人間関係・労働・教育) 渡辺 裕子

シーパラさん、こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

ご回答が大変遅くなって申し訳ありません。

さて、今、生と死について深くお考えなのですね。
いろいろなことを考えると、いずれは死んでいくのになぜ努力しなければならないのか・・・
そんなことを考えると虚無感で、何もやる気がおきなくなってしまうのですね。

そんな中途半端な状態では、毎日辛いでしょうし、やる気が出ないといってもやらなければいけないこともたくさんあるでしょうから、いろいろな葛藤を抱えているのでしょうね。

人はなぜこの世に生まれ、いずれは死んでいくのか?
この問題は、大昔からさまざまな賢人、哲学者たちが考えてきたことです。

そして、その答えはいまだに見つかっていません。

つまり、人智を超えた問題であるということです。
結論を申し上げれば、生と死に関わる問題は、あなたが考えて答えが出るものではないということです。

そして、思春期は自分探しの時期 でもあるので、あなただけでなく、多くの人たちが同じことを考えている。ということも知っていてください。

自分はなぜ生まれてきたのか?その意味は?そして、自分とは何か?自分の価値は?

いろいろなことを考え、自分を確立していくのがこの時期で、これを超えていかないと、自我を確立できません。

これを「アイデンティティーの確立」といいます。
(高校の現代社会か保健体育の時間に習います。)

だから、ある意味、この時期はとても必要だということです。

心配なら、心療内科に行ってみてもいいと思いますが、私はうつ病ではないように思います。(私は医者ではないので診断はできませんが)

ただし、この問題にとらわれすぎていて、何もする気になれなくなってしまっては、いろいろな支障がありますよね。

どうせ死ぬならば、何もしなくてもいい・・・
まあ、そういう考え方もできるでしょう。

でも、逆に、どうせ死ぬまで生きるのなら、充実した幸せな人生を生きたほうがよいのではないでしょうか。

思春期はいろいろなことを考え、不安定になったり、虚無感、無力感に襲われたりします。
ある心理学者の方が、
「思春期は一度死んで生まれ変わるくらい大変な時期だ」
といっていましたが、あなたはまさに、その心の荒波の中にもまれている状態だということです。

でも、その嵐はいつかは過ぎ去ります。

また、あなたの今求めている答えは、あなたがいくら頭の中で考えても、見つからないということも知っておいてください。

人はなぜ生きるのか?
あなたはなぜこの世に生まれてきたのか?
そして、これから何をするのか?

この答えは外の世界にあります。
あなたが行動し、新しい世界や新しい人たちに出会うたびに、少しずつ生きる意味がわかってくると思います。

そして、それを見つけたとき、充実した幸せな人生が送れるのです。

あなたの中の無力感や無気力を払拭していくのは、
“まずやってみること”です。

あなたの頭の中の出来事はあなたが作り出した世界です。
その世界にのみとらわれていてはいけないということです。

本当の世界はあなたの外の世界です。
あなたがこれからの人生を生きていく場所です。

外に世界の好奇心を向け、どんどんと新しいものを知り、取り入れていきましょう。

そういう行動が、少しづつあなたを変えていくと思いますよ。

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回答日時:2011年10月 2日(日) 13:37 JST

最近は徐々に落ち着いてきて前向きに考えられるようになってきました。まだ、今までのようにとは戻りませんが、これが、人生において必要なことであると考えると少し楽になったような気がします。
ありがとうございました。

| 10代/男性 | コメント投稿日:2011-10-02 |

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心理カウンセラー(うつ・人間関係・労働・教育)
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