ご主人の気持ちを聞くことが逆に近道になるのでは。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

困りましたね、私はRe婚かうんせらぴーと名乗って仕事をしておりますが、読みは「りこん」でも、離れる離婚ではなく「振り返ってみよう」または「再生」の意味でRe婚カウンセラーと名付けました。

そういう意味で基本的には離婚を薦めません。
しかし、もうLuceさんは決めたんですよね。

私自身が人の人生を強制的に左右しようとは思っていません。
しかし、今、この現状で、離婚を選択して、将来後悔はしないのだろうか、と言う事をつい、考えてしまいます。

スムーズに離婚をする方法を探しておられる事は判ります。
それに対し、私が何をアドバイス出来るだろうかと考えた時に、簡単な離婚なんて有り得ないということを言いたいと思います。

ここに書かれてある事の何倍も、実生活では色々な事があったと思います。
書きつくせない苦労があったと思いたい。
しかし、その気持ちを割引して考えたとしても、どうしてもこの離婚に有効な道があるとは思えないのです。

Luceさんとご主人は交際から結婚・・・そして離婚と、これらの出来事がすべてLuceさんのリードで進められています。

これまで、結婚に至る過程でも、それほどの障害はなかったのでしょう。
しかし、事、離婚に直面した時に、簡単に進めない現実に突き当たり、ご相談頂いたのだと思うのですが、
人は喜び事には賛同してくれ易いものですが、どうしても離婚にはネガティブな意見を持ちがちです。
これは当然です。

これまでお仕事などで自信を喪失し、苦労をされたLuceさんでしょうけれど、比較的願いがかなえられてきた人生だったのでしょう。

大学時代にご主人と出会い、好きになって、この人と思って結婚をし、色々あって、離婚を決断された。
ここにはご主人の至らなさが一杯あったと思います。

ここに来てそのご主人が抵抗を示している事で離婚の話が上手く進まない。

ここまで来るまでに、すべてとは言わないまでも、Luceさんの望むようになってきました。
また、実際にLuceさんが舵取りをしてこられた。

共働きで夫婦が役割分を担い、共に　一緒に生活をしてきて、理想とする形と違ってきた。

今、離婚に際してご主人がその話し合いをせず、逃げていると思われるでしょうけれど、・・・・・話し合いの拒否している・・・このことこそがというご主人の意思表示ではありませんか？

男性という生き物は優しさとプライドの塊です。
Luceさんと結婚するまでは思いやりも持ってしてLuceさんに接してくれ、そのご主人に温かさを感じ結婚を決意されたと思います。

しかし思いやりとはいつまでも、どちらか一方だけが注ぎ続けられる物でもありません。
ご主人だって、妻から温かい物が欲しいはずです。

でも長い結婚生活の中で、家事を手伝えと、言われれば、家事協力の時間がない訳ではないけれど、ご主人だって妻よりも安いお給料で、それをするとプライドが崩れて行くのでしょう。
でも、だからと言って家事協力をしないで良いとは言いませんが、この時こそ、本当に夫婦の話し合いが必要だったのではないでしょうか？

結婚は「健やかなる時も病める時も」お互いが支え合っていかなければなりません。
ご主人を評価する時に、誰よりも○○○万円年収が低いとか、正規社員じゃないとかで妻から見られるとなると
フェアーな夫婦関係ではないと、自信を失う訳です。
自信のない中で、得意でない家事を手伝う事は、自尊心が損なわれるのです。

ご主人は心の底から家事協力をしたい訳ではないと思いますよ。
もっと自分の目に見えない思いやりとか、努力などを認めてくれたら、洗濯物を畳むくらいなんともない作業です。
でも、自尊心が失われた中では、何もいい仕事が出来ないのは誰よりもLuceさんが一番よく分っているじゃないですか。
Luceさんが今ご主人より、年収が高くあれるのは、以前就職したばかりの時期、励ましてくれた主人の支えがあったからこそではありませんか？

今のご主人は決して褒められた状態ではないかもしれません。

また家庭内別居になりセックスレスになッた事は仕方がないにしても、風俗にいったご主人の行動を調停で取り上げるなんて、私は感心しません。

むしろ見方を変えると、風俗に行かれた事は何らかショックだったのでしょう。
それならば、そうした気持ちを素直にご主人に伝える方がいくらか人の気落ちは開かれます。

要は調停とは言え、家庭裁判所という場所でするプチ裁判には変わりないのです。
そんな時、相手をやり込める事を考えるよりも、相手の気持ちをほぐす方がいくらか、門は開かれます。

Luceさんは自分の思いどうりにならなければ、不満でしょうけれど、ご主人にだって結婚すると、いつまでも
従順に王女様に仕えるだけではないでしょう。

交際から結婚、これらすべてLuceさんがイニシアティブを取り、ご主人は動かされてきました。
そして離婚・・・・・これではご主人はLuceさんに振り回されたような人生だと感じているのかもしれません。

離婚の話し合いが出来ないと嘆くより、今一度、離婚云々はちょっと横に置いても、ご主人の気持ちをしゃべらせてあげてくれませんか？
本当の話しあいが、これまでなされてこなかったのだと思います。
やっと離婚が決まって初めて話し合いをするだなんて悲しすぎます。

離婚か否か、それは私が指図することはできません。
しかし、ご主人のしてくれなかった事ばかりを責めるのではなく、せめてこれまでしてくれた事などに感謝の気持ちを述べる事の方が、よほどか平和的解決になると思います。

Luceさんを思いやりを持って育ててくれたご主人を、ポイッと捨て去るような形になると、後味も悪く
今後のLuceさんの人生にも良いとは思えません。
Luceさんも色んな思いをされたとは思いますが、自分が一番つらいと思えば、相手の苦労が見えなくなるものです。相手も苦しかっただろうと思えてこそ、相手の気持ちが判ります。
ご主人も色々言いたい事はあると思いますよ。

離婚ありきで話し合いましょうというより、まずはお互いの思いを吐露するテーブルを用意しましょう。
そうしてお互いがガス抜きできれば、もっといい着地点が見つかるでしょう。

これから幸せになる為に、自分の事だけではなく、相手が這いあがれる力くらいは残しておいてあげて下さい。

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回答日時：2011年4月18日(月) 09:41 JST

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