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知的障害者の叔父の治療費に関連して

ご相談者:40代/男性

はじめまして。このたびはお世話になります。
当サイトで、似たような案件を取り扱っておられたようなので、永井様にあてて、相談させていただきます。

母の異母兄弟に知的障害を持った者(私からは叔父にあたるはずです)がおります。私自身が確認したわけではないのですが、親戚筋の話では、その叔父は生活保護を受けているようです。知的障害がありますので、たとえばある会社に就職が決まっても長続きせずに、すでに何十回と転職を繰り返し、結局仕事ができないので、生活保護を受けるに至ったらしいです。その叔父は独身で家族はいないようですので、生活の面倒はその叔父の姉(私の母の異母兄弟で、以後Aさんとします)が見ているらしいですが、そのAさんの世帯も生活に余裕があるわけではないらしいので、かなり手を焼いているようです。

その叔父ですが、持病の糖尿病が悪化して入院するにいたり、結局は足を切断しないといけないような事態にまでなってしまったようで、今月26日に手術をするという連絡が、病院からAさんに入ったようです。その手術代やら今後の治療費にいくらかかるのかについての具体的な情報はないのですが、Aさんの息子の嫁(なんでも司法書士の資格を持っているなどと申している模様)から、叔父の兄弟筋(全部で3人います)でそれらの費用の折半を要求する連絡があったようです。
しかしながら、私の母は年金のみでつましく生活しており、Aさん以外のもう一人の兄弟も似たような状況のようで、正直なところ、それらの費用を捻出することは厳しい状況です。これまでにも、仕事をしない叔父に対して、事あるごとに生活費の援助をしてきた兄弟筋ですが、ある意味限界です。これ以上費用を捻出するとしたら、現在生活している住居や土地を売却するなどして、生活を崩壊させることを覚悟しなければならないような状況となりそうなのですが、正直なところ、言葉は悪いですが生きている意味がない叔父に対して、そこまではしたくないというのが、兄弟筋の本音です。(もちろん、生きている意味の無い命なんてこの世にはひとつとしてないという道徳観は、持ち合わせているつもりですが…。無い袖は振れないのも、また現実です。)

そもそも、生活保護を受けている者が手術などを受けた場合に、その費用は誰が負担すべきなのかが、実はよくわかっていません。通常の思考の者でしたら、手術を受ける費用が捻出できなければ座して死を待つ、あるいは、なんとかして寄付などを募って費用を捻出するといったような選択肢になりそうですが、生活保護者の場合はどうなのでしょうか?
兄弟筋の本音としては、言葉は悪いですが、無意味な延命手術などをせずにそのまま死んでいってくれたほうがありがたいという気持ちでいます。その背景には、上述のように、そんな費用を負担できないから、というものもあります。殺人をすると罪になるのは、無知な私にもわかるのですが、(結果的に死期を早めるように)手術をしないでくれと病院に要求することは、罪に問われるでしょうか?

以上、よろしくお願いいたします。

40代/男性 | 日付:2010年4月22日(木) 00:33 JST | 閲覧件数: 4,723

ケースワーカーから情報を収集してください

永井 隆一

永井でございます。
ご相談内容を拝読いたしました。

おそらく、お母様から聞いた範囲の情報のようですね。
生活保護者の入院・手術などについては、医療扶助として全額が公費で支給されるはずです。
基本的に健康保険適用分の医療費は10割給付となりますが、入院中の雑費は本人負担となります。
居宅で保護受給から入院した場合、入院期間が1ヶ月を超える入院の場合は、生活費が入院患者日品費に変更となるので、生活扶助費は減ります。最低生活費を収入が上回ると、医療費の本人支払い分が発生する場合がありますね。
これについては、叔父様の担当のケースワーカーに問い合わせるのが間違いないかと存じます。

ところで、あなたの従兄弟のお嫁さんがあなたの叔父さんの状況について把握されていらっしゃるのでしょうか?
費用を請求される以上は何らかの理由・根拠があるかと存じます。
この点を不審に思っていいらっしゃるのではないでしょうか?

死期を早めることを病院の医師に相談しても、応対していただけないでしょうね。
落ち着いてください。
ただ、「尊厳死宣言公正証書」という方法もあります。
叔父様の知的障がいのレベルによりますが、延命措置を行わないで欲しいという公正証書です。意思能力に問題がある方には、無理やり作成することはできません。

いろいろとご心配が多いかと存じます。
何かございましたら、下記までご連絡ください。

行政書士 ナガイ事務所  永井 隆一
045-461-3240(FAX同)
080-5470-0283(携帯)
〒221-0045 横浜市神奈川区神奈川2-13-6 KSビル5F
r-010109@mars.dti.ne.jp
社会福祉士 精神保健福祉士 FP技能士 防災士 介護予防指導士
「成年後見・防火防災・介護・ビザ申請」

回答日時:2010年4月23日(金) 10:49 JST

ご回答ありがとうございました。少しだけ気分が楽になりました。

ご回答内容にありましたとおり、入院雑費およびベッド代が本人負担になること(=本人に支払い能力がないので、生活保護の額を超えた分は、自動的に親戚筋に回ってくるものと思われます)が、こちらでのその後の話でわかってきました。
その、親戚筋に回ってくるであろう費用の捻出のめどがたたないまま、ある種強制的に手術が行われるようです。非常に理不尽な気がしますが、仰せのとおり、病院側ではそうするしかないのでしょう。親戚筋でその費用を払えなくて踏み倒したときにはどういうことになるのか…など不安がつきません。そのくらい、親戚筋全体をみても、生活が苦しいのが現状だったりしています。

ご回答内容にありましたとおり、ケースワーカーと話をするようにと、Aさんに伝えてもらえるように母に連絡しました。実は、今回問題の叔父ほどではないにしろ、Aさん自身も決して知的水準が高いわけではなく(そのため、そこの嫁がしゃしゃり出てくるわけです)、そのアドバイス自体を理解できたのかどうかも定かではないのですが、このあとの話の展開の様子を見たいと思います。

なお、Aさんのところの嫁の言い分は、本人に確認できたわけではないのですが、推測するに「自分の世帯だけでそれらの費用を負担するのは不公平だ」ということなのだろうと思います。肩代わりした費用が戻ってくるあてもないわけで、その世帯の生活水準を鑑みると、その言い分もわからないわけではないのですが、かといって、母やもう一人の兄弟の生活水準も似たり寄ったりであるために、それらを引き受けることができないわけです。この後の展開しだいですが、きっと3人の兄弟で等分して分担することにして、母の分は私が負担することになるんだろうと思いますが、釈然としない部分は残ります。とりあえず、入院が長引かないことを祈りたいと思います。

このたびはどうもありがとうございました。

| 40代/男性 | コメント投稿日:2010-04-25 |

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