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回答プロ:夫婦問題カウンセラー 村越 真里子
ご相談者:20代/女性
はじめまして。よろしくお願いします。
私の友人のことなんですが、前に付き合っていた男性から、暴力を受けていました。
また妊娠をし、中絶経験があります。
その男性は、家庭が複雑で色々と問題があるかたでした。
お金を貸したりもしていたみたいで、中絶手術のときに浮気をされたこともあり、友人が別れる決心をして、別れを切り出しました。
ですが、別れを拒まれました。友人は元に戻る気はないんですが、それからだいぶたっても、関係は切れないでいます。
最近では、友人に離れていったら「死ぬ」というらしく、目の前で死のうとされたそうです。
私も友人から相談されてもどうしてあげることもできず、友人が傷ついているのを見ているしかないので辛いんです。この状態から抜け出せるにはどうしたらいいでしょうか?
20代/女性 | 日付:2008年6月23日(月) 08:36 JST | 閲覧件数: 1,079
ご友人の問題に 心悩ませているあなたは 優しい人なのでしょう。
しかし、出来れば 相談される方があなたではなく 本人自身がこうしたサイトを見つけ出す
という積極的な姿勢が必要で そのご友人に直接アドバイスさせていただくのが理想です。
なぜなら 本当の解決は本人の【勇気と決心と行動】しかないのです。
だから あなたが出来ることは アドバイスではなく 勇気を友人に与えることが
一番だと思います。結局 解決するのは本人ですから。
そこで その友人がまずしなければいけない事は 「未練を断ち切る」という決心です。
でなければ せっかく 物事を進めても メンタルな未練に負けてしまい 後戻りして
しまう可能性があり 協力者も がっくりしてしまいます。
確かに 色々悪いところがあっても 元は好きあって付き合いをしたわけですから
善い所も 知っているのです。でも 「それはそれ」として 別れる決心をしたら
同情や未練は断ち切る必要があります。
ここで大事な事は あなたも友人も 相手男性と 「話し合いで何とかしたい」という
のんきな考えを棄てることです。
暴力を振るう人は それ自身が 話し合いを出来ない人という認識を持つべきです。
話し合って全てが解決するのであれば 世界中で戦争は起きません。
育った文化や言語 歴史などが大きく違うと 残念ながら 話し合いというより
ニュアンスも 理解不能であることが多いのです。
もちろん同じ国の人間でも 友人が言われるように 相手男性の育った境遇に
培われた性格というのは いくら彼女でも どうしようもできない問題です。
結婚においても 、お互いが理解できあう境遇、つまり釣りあいが取れる
という事が重視されます。
今の問題が彼の生い立ちにも起因する所があるとすれば、なおの事。
そもそも 無理な所があり 着いていけないのであれば
ここは 別れるしかありません。
しかし 交際中から暴力があり 別れるにも暴力が心配されるということで
あれば わざわざ 地雷のある敵地に話し合いをしにいくようなものです。
これは 談話で解決できないという 認識をしっかり持って下さい。
そして次に できれば暴力を記す証拠があれば 揃えましょう。
(以前に殴られた時に病院に通ったとか、打撲の青ジミの写真とか
・・・日記でも 何でもいいのです)
そうしたものを揃え まずは警察に行きます。
警察は事件が起きてからしか動いてはくれないといいますが 生活安全課などでは
前もって言っておけば 万一通報した場合 速やかに動いてくれます。
近所の交番などでは 危険を予想して巡回パトロールなどもしてくれます。
そして同時に 各地にあります女性センターに行きましょう。
(婦人センターや男女共同参画センターなど名称はそれぞれですが
男女間の暴力についてアドバイスをしてくれるところがあります)
そして 適切な処置を聞いてください。私がここで書く以上の細かい指示を暮れます。
相手男性へ文書による警告や 法律家による養護策もアドバイスしていただけます。
概ね この時点で 解決が出来ます。
これが夫婦であれば もう少し強硬手段で守る方法もありますが
幸か不幸か 夫婦ではないので法律が味方できる部分が 若干弱いのです。
だから 後は本人の勇気しかありません。
報復を恐れて 別れないのではなく 報復を予想して 万全を期すのです。
ちなみに 友人の遭われていることは 完全なDVであるという認識をもち
今 自分が 相手に恐怖心を持ち 別れられなくさせられているという マインドコントロールを
されている自覚を持つと 解決策は 用意されています。
単に「恐い」とか「その後の周辺への迷惑」とかに 囚われると解決できなくなります。
「私はDVを受けています」と地域のセンターや警察に協力を要請し
目先の DV呪縛から 脱却されることが解決の1歩です。
励ましてあげてください。
参考資料 離婚の辞典より
保護命令とは、○半年間被害者の住宅や身辺に近づかないようも命じる接近禁止命令○被害者と加害者が同居している場合、2ヶ月間その住居から退去するよう命じる退去命令があります。手続きとしては、地方裁判所に申立をして、保護命令を出してもらいます。保護命令に違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。違反者に対しては、通報して、逮捕等をしてもらえます。なお、2004年からは元配偶者や元内縁の配偶者の暴力に対してもこの保護命令が出せるようになったようです。
DVの背景には、男性が女性を思い通りにコントロールしたい、支配下においておきたいという願望があります。その手段として暴力が使われるのです。加害者をバタラーとも呼びます。解決を急いだために相手を刺激してしまい、かえって状況が悪化したり、相手の精神的未成熟さからしつこく付きまとわれたり、等、DVをめぐる状況や問題は複雑です。必ず経験豊かな専門家に相談することが必要でしょう。
回答日時:2008年6月23日(月) 14:53 JSTお礼のコメントを書く
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