まずは心の安定を

  • 2011年3月19日(土) 10:48 JST
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心理トレーナーの川崎です。

先週起こった大震災の爪痕が日を追うごとに明らかになり
関西に住んでいる私の心も少なからずダメージを受けていることに
気づかされています。

被害に合われた方々にかける言葉も見つからず、
画面から感じる復興に向けての力強い気持ちと笑顔に
ただただ頭が下がる思いです。

自分のできる役割が来た時には精いっぱい力を発揮しようと考えております。

さて今回のコラムは、震災を通して感じたことになります。


現在多くの方が、今できる事をしていく。役に立ちたいという掛け声のもと
何らかのボランティアに参加し始めています。

それは大変素晴らしいことだと思っていますが、
まずは自分自身の安定をという言葉を書いてみたいと思います。


私は社会貢献は、おすそ分けの気持ちだと思っています。
貢献にも色々な手段があるはずです。
お金、労力、心、時間
自分が出来る事をしていくことが貢献なのですが、
自分自身に余裕がなく、精いっぱいな状態なのに貢献しなくてはいけないと思うと
辛い気持ちになります。

日本中では貢献する事に意識が向いていて、
やらない事がいけないことのような流れになっています。
自分自身に余裕がないのに、「できていない自分は悪いことだ」と、
思ってしまう風潮になっているように思うのです。

もちろんできる事はしていきたいという気持ちは大切にしてほしいのですが
無理はしないでくださいね。


そしてもう一つ。
震災を通して人に貢献する事で、
自分の価値を認めようとすることも危険です。

ボランティアなどでは価値を提供するものです。
価値を見つけに行くものではありません。
自分探しの一環として震災を活用するならば
それは相手の為ではなく、
自分の為の行動になるように思っています。

まずは自分の心の安定を
そしてほんの少しのおすそわけの気持ちを持って
身近にいる人に対して与えてみてくださいね。

その延長には被災者に届く事を願って。

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