【今日はおひなさま】


3月3日おひなさま。

今日は女性びいきの目線で書いてみます。
悩み辞典の回答者でありながら ここで私の悩みを打ち明けるのはおかしいとは思いますが、
私日頃男性のここが理解しにくいという悩みです。
実はこうして悩みを打ち明けてくださる場合、男性と女性との相談の書き方にいつも大きな違いを感じます。

これは面談で相談される方も同じなのですが、女性は感情論が愚痴になり、取り留めがないので、長い間、お話された後
「で、どうしたいの?」というと 長年のつもり積もった愚痴にまた戻られるのです。

そしてこのままでは嫌なのでしょう?と聞くと「そうだ」と言われるのですが 具体策を提示すると結局、行動を伴う努力は
出来ないというネガティブな答えになります。

そして男性の相談の仕方の特徴は 「現状」を話されるのです。
「妻が家を出ました」「妻が離婚調停を申し立てました」「妻が不倫をしています」・・・等など。
でも「離婚はしたくないから回避の方法を教えて下さい」と。

確かに男性は結論を先に言い、望む結論を言ってくれるのでどうしたいかは分かります。

でももし 親友の男性に同じ相談を受けたら こう、言いませんか?
「おいおい、先ずは何があったの?それから話してくれないと、何も判らないじゃないか」と。

私はテレビのニュースを見ていて、思うことがあります。
アナウンサー 「○○で人が死んでいます、との通報があり、警官が駆けつけると女性が死亡していた。
死体には鈍器のような物で頭を殴られた後があり、夫に当る人物が何らかの事情を知っていると見てこの夫の行方を追っています」・・・・と。

男性の通報の仕方は私共に寄せられる相談の仕方にとても良く似た感じを受けます。

「死んでいる」とは誰もが見て判ります。
大事な事は 何故死んだか、なのです。

でも相談者の男性にこの事を聞くと 「確かに僕も悪くはないとは言いません、でも、そんな前の話よりどうしたらいいのかを教えて欲しいのです」という事で 「僕と妻」との事は「前の話」になってしまうのです。

これが女性と男性の違いです。

女性は昔の事や前の事が 「今」も続いているのですが 実は「昔」の中に生きているのです。

でも男性は 「昔」の事はさて置いて、「今」どうしたらいいかと「今」の中で生きているのです。

これはどちらとも、正解ではありません。

女性にはいつも私はこう言います「昔の出来事は判りましたけれど、もう引きずるのはやめて これからを見つめていきましょう」と。

そして男性にはこう言います 「今というのは 過去の集大成なのですよ。過去の結果が今なのです」と。

ですから 今回の出来事の原因が夫のせいだとは言いません。
しかし 「よく喧嘩をしました」という事が 夫婦の危機になっているとしたら、「でも離婚を避けたいです」と言われても
「何の理由でそんなに喧嘩していたの?」という質問が先ず頭に浮びます。 
 
つまり男性は 今の事象だけを見て その中身を見ようとする力に欠けています。
いや、もっと言えば 殺人事件の通報者のように、何故死んだのという理由は知られたくないから、誰が見ても判る「死んでいます」と通報するのかもしれません。

ごめんなさい、殺人事件まで例に取り出して、失礼しました。

世の男性がすべて悪いと言っているのではないのです。
でも、この「中身」を知ろうとしなければ 私もかいもく理解が出来ませんが、夫の方も何か思い当たる部分を修正しようもないですよね。

だから大事な事は 原因があって結果がある・・・・
それは犯人探しの意味ではなく キチンと原因を考えてみるという考え方をして欲しいのです。

時々、ご相談を受けるのは妻の適応障害と育児ストレスがあります。

今起きている事象にだけを見ると確かに通院されたりするほどの重症な方もいますが、やはりそこには発病する原因があるのでしょう。だから先ずお聞かせいただきたいのは その原因の部分です、
発病した病名は「結果」でしかないのです。

少し話しは変りますが、児童虐待もしかりです。
表に現われた現象は 児童虐待ですが その根底には夫婦の不仲であったりします。
統計によると 児童虐待の34%は内縁の夫婦かがもたらす結果です。

こうしてみると 別れ話のもつれでの殺人、児童虐待、パトカーを呼ぶくらいの夫婦喧嘩。
今新聞紙面を賑わしている殆どが 円満な夫婦の間には起きない問題ばかりです(当り真円ですが・・・・)

これまでにも、男性からの相談で 妻との衝突という表現しかされなかった夫婦が 実は結婚して、奥様には満足な生活費を渡さず、ケチケチ、チビチビ渡す際に、家計簿を妻に付けろという夫がいました。
無駄使いなんてする余裕もない生活費の渡し方のくせに、ティッシュ一つにも倹約指導。
その無駄のしようもないところに 家計簿をつけろというしまつ。
全く給料袋や明細を見せない夫。貯金の金額も夫婦でガラス張りにしない夫。
こういう事、すべて妻は結婚する前には判らなかった面なので戸惑い、喧嘩になるのです。
でも夫はそういうお金の渡し方に、特に悪いと思っていないから、「妻と喧嘩」というのです。
中には自分がキャバクラの女性とメールをやり取りしていて それを妻に見つかり激怒した妻とのことも「妻と喧嘩」になります。

でも最近の若い人は、比較的不自由のない生活環境で育てられています。
一人っ子のような重宝のされ方で育つと、結婚して色んな重圧?(それほどたいした事はないかも、ですが)に
耐えられずに すべて相手のせいにしてストレスに押しつぶされる人もいます。
こうして いろんな事への過剰反応のような 弱い体質の人がいることも事実ですが、概ね結婚して直ぐというのは
新しい環境に馴染めず、適応障害は大なり小なり起こす物ですが 通院とまでなると、それを夫婦の力では解決できなかったという事だと思います。

要するに現代の漢字でコーティングされた、かっこいいくらいの病名は 問題の原因を病気のせいにしてしまいがちですが
メンタル的な病気に掛かってしまうのは、必ずしもその人の弱さとか体質だけではなく、必ず「環境」があるのです。

ここで軽はずみは発言は不謹慎と叱られるかもしれませんが 雅子皇太子妃の適応障害にも言えると思うのですが、
外交官時代のあのはつらつとした笑顔は女性の私から見ても、とてもかっこいいと思いました。
そのこぼれる笑顔は、あの花に包まれた結婚パレード以降消えてしまったのは、雅子様の個人的要素以外に
「環境」の掛かる所が多いのではないでしょうか?

我々一般的な人間におきうる家庭生活への適応障害の、その事象と環境を作り出したのは 赤の他人が一緒に暮す結婚という環境でしょうし、それを作り出したのは 夫と妻なのです。

私の所に来られる妻で、すでにうつ病を患っておられる方はいます。
本当に痛ましいくらい、傷付いている方も居られます。

しかし、何か見ようによっては、病名を付けられたがっている人もいます。
それの理由として解決方法が見つかり、変な話、ホッと安心することもあるのでしょう。
自分の苦労を分かってくれないパートナーに

これがいけないと言っているのではないのです。
自分が苦しい事をパートナーが判ってくれないから「ね、鬱病になるほど苦しんだ」という
証明が欲しい人もいるのでしょう。 つまり胸の内を形として表したいのです。
これは願掛けのような病名である事を 私は日々感じています。

ひつこいようですが今日はおひなさまです。
少し女性びいきな視点で書いてみましたが、男性諸君、お許しを。

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