Re婚塾 レッスン②【歯いた理論】
- 2010年2月22日(月) 01:36 JST
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- 投稿者:
- 村越 真里子
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さぁ、前回書いた機管理についてもう少し説明したいと思います。
これはもう少し丁寧に説明するには「歯痛」に例えると判りやすいと思います。
実は以前のコラムでこの事について書いたことがあります。
「メタボと歯周病と夫婦問題」というコラムですが お読みでない方もいると思いますので
再度、書きたいと思います。
例えば ここ暫く歯医者には行っていない貴方がいたとします。
普段はなんとも無いのですが 時々しくしくと痛みます。
しかし それはここ何年も歯医者に行って歯のメンテナンスはしていません。
でもマメな人は 特に虫歯が無くても 歯垢を取りに行くついでに、虫歯があれば治療もします。
そんなことをマメにする方は歯痛になる前に防げるのですが、とかく歯医者は行きたくない、つまり痛い治療は足が向かないことも事実です。
そこで時折、シクシク痛んでもそのうち治るわと、ほったらかしておいたら、いつか突然、物凄い痛みに襲われます。
そうなってから歯医者に駆け込むと、とにかく今の痛みを取り除いて欲しいと訴えます。
痛みが激しければ激しいほど、その苦痛から逃れたいと早急な治療を望みます。
しかも、できれば痛んでいる歯を抜かずに、元の歯を残して欲しいと言いますが、実はもう歯はぐらぐらで
手の施しようがないくらい致命的です。そこでその歯を引っこ抜いたら、痛みはなくなるでしょうけれど、
やはり抜くのは嫌だと・・・・何とか抜かずに痛みをとる方法はないかと懇願されても、いくら腕のいいドクターでも、出来る事と出来ない事が有ります。
もう少し、痛くても日頃のメンテナンスをしていれば抜かずに済んだのに・・・・という歯痛に例えた話です。
以上の例えは、夫婦の仲がしっくりいっていなくて、ある日突然、離婚を切り出されたパターンの話です。
何でこうなったのか、皆目見当も付かないけれど、とにかく離婚になりそうだから、どうしたらいいでしょうという相談です。
これは必ず、夫から、妻からその前に、信号が送られてきているはずなのです。
ここを無視したり、たいしたことじゃないと取り合わなかったりした結果が、突然の離婚宣言です。
だから決して、突然ではないという事を理解して欲しくって歯痛に例えてみました。
ここの危機管理といいますか、それまでの歯痛の原因を軽く考えないで欲しいというのが 今回も改めて書きました。
そして次、今回はもう1歩進めて、「外科的手術」という物騒な例え話を書きます。
これは浮気問題が夫婦の間に起きている場合の例え話だと想像しながら読んで下さい。
AのパターンとBのパターンの2例、挙げますね。
Aパターン
例えば、私はドクターです。(ドクター好きやな~)
そこに 身体の不調を訴えて患者がやってきました。
患者は最近胃の調子が悪く、胃痛がすると言われます。
どういう訳か自分で胃潰瘍だと決め付けています。しかもたいした事はないと、病院に来ていながら
病気の程度を自分で判断しています。
今までも良くあった事だと・・・・・できれば入院もしたくないので 投薬治療で治したいと言われます。
できれば、胃に優しい漢方薬で優しい治療をしたいと言われます。
でも ドクターの私は悪い予感がするので どうかレントゲン写真を撮らせてくれと頼みますが
そんなレントゲンなんて高く付くので、レントゲン写真なんて撮りたくないと言われます。
どういう訳かご自身の病気を、単なる胃潰瘍で薬で治るというか、薬で治したいと望まれますが
私の長年の経験で、どうも胃潰瘍ではなさそうなのです。
なぜなら本人は気付かなくても長年のドクター生活の中で、問診で聞いた事に、いっぱい疑わしい事が
伺えるのです。しかし実際、胃潰瘍も胃がんの場合も表に現われる症状は殆ど一緒です。
そこで、私は勇気を奮って、「単なる胃潰瘍でなければそれでよかったねと喜び合いましょう、でもどうやら
悪い腫瘍の可能性も高そうなのです、その場合は投薬治療では治せません。切除しかないのです」と告げると
それを信じようとしません。自分の身体は自分が知っていると・・・・・
そこで例えそうであっても、「やはりレントゲンや手術以外の方法はないでしょうか?」と問われます。
どうしても手術は嫌なことは判りますが、最初から病名も決め、投薬と治療方法も決めてくるのであれば、それは単に薬局でお薬を貰えば良いだけの事なのです。
しかし、勝海舟の時代から、人間の病巣は取り除くしかないという事はあまり代わりはないのです。
身体に病巣を残したままで、健康になりたいと望まれても、それは無理な事となります。
Bパターン
やはり私はドクターです。(またっ!すっきやな~)
患者は色んな病院を駆け回り、すでに最悪の病名を告げられています。
でも「手術もしたくないし、抗がん剤治療もしたくない。いろんな事は自己流で試し、高額なプロポリスも飲みました。色んな事をやりつくしたので、身体に抗体が出来てしまって、何をしても効果が無いんです。
だから、もっと違った最新の治療がないか」というのが病院に来られる理由です。
これはもっと違った意味で困ってしまいます。
色々やりつくしたといわれますが そもそもその治療法が正しかったのか、どうかです。
何をやっても、身体がいう事を利かなくなってから、今度望むことは、もっと、身体に優しい治療はないかと
もう身体はなれてしまっているため、もっと身体を大事にする方法を教えて下さいと、問われます。
そう言われた時には病巣はすでに最悪の大きさになっています。
それでも、やはり病巣は取り除くしかないのです。
その悪い原因を残したままで、健康になれるはずが無いのです。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうした事を日々、相談者とやり取りしています。
AパターンもBパターンも女性にとても多い傾向です。
手術のような身体にメスを入れることはしたくないのです。
出来れば漢方薬でゆっくり治したいと思っているようです。
キツイ言い方ですが、病巣がある場合は取り除くしかないですし、取り除くには手術しかないのです。
でも大事な事はその取り除いたものをどこに持っていくかが大事です。
やはりご主人に突きつけるしか、ご主人は反省もしないでしょう。
要するに認めるという事は その先に初めて反省があるのです。
それを夫に突き付けたら余計に夫に嫌われるという意識が働くようです。
しかし、それを見せなくても、決して夫から愛されているという状態ではないのですから、
そのままでいたら、嫌われる前に別れが来るのです。
私の本当の出番は病巣を取り除いた後、どのように健康体にするか、なのです。
要はリハビリのトレーナーですが、そのトレーナーの指導を受けて下さらないなら、
せっかく来られても無意味です。
私に相談に来られる方は、色々やりつくしたからこそ、私をサイトで見つけてくださったのです。
だから、実はその段階で、最終地点のようなものです。
なのに治療は、耳にも肌にも優しい方法を望まれて来られるのです。
もちろん、本当に解決を望まれていることは良く判りますが、相談者自身が癒されたいと思い
来られていますし、相手のご主人にも強く言えず、優しい方法はないかということだと思います。
しかし、私の所にたどり着いた時点で、それは、もう救急医療だという事を判って欲しいのです。
その救急医療の私に、身体に優しい「癒し」のような治療を求められるのは、ちょっと違う。
私は実は 患者の貴方に厳しく言うのが本当はつらい。
とても、胸が痛んでいます。
しかし そうとしか言えない現実をお判りいただきたいのです。
「リラックスしてストレスの無い状態にすれば対人関係なども解決できます」という手法が有ります。
癒しや、リラクゼーションや、アロマや、イージーリスニング。
世の中、色んな解決法があるでしょう。
でも事、夫婦の問題においてはこれが有効なのは、もっと問題が小さく、少しのボタンの掛け違いの段階くらいです。
何なら別居もしていて、離婚の話も出ていて・・・・この状態で、相手にもお互いを傷つけないやんわりした方法をお聞きになりたいのは良く判りますが、これは難しいと思います。
時々妻にいるタイプが「夫の浮気はともかくとして、私と夫がもっと向き合えるにはどうしたら良いですか?
夫を怒らせないで、私も嫌われる事なく浮気相手と別れさせるには?」という質問を受けます。
私はこのときにはっきり「無理」といいます。
夫の浮気をともかく、なんて思えるってオカシイ・・・・。
夫の心に妻以外の女性が居るままで妻の元に戻るなんて、二重人格のようで逆にソラ恐ろしいでしょ。
こうした事を 最近は理解されない方の対応に追われ暫く、疲れています。
これは私の力が足りないのでしょうかねぇ。
あ、あ、そうだ。明日22日は無料相談日だ。
私に相談を寄せられる方は、厳しい答えがある事を覚悟して下さいね。
癒されたかったら、もしかしたら この村越以外の心理カウンセラーの先生のほうが良いかもしれません。
(*)医療の話に例える為に、「ガン」を題材に用いた事は心からお詫び申し上げます。
今、これを読んでいる方の中に実際闘病中の方や、ご家族が患ってらっしゃる方がいられましたら
お許し下さい。決して病気を軽んじているわけではございません。
実は私の母も79歳で肺がんでこの世を去りました。
娘にすれば、もう少し早く治療をしていれば、もっと長生きできただろうと悔やんでいます。
やはり病気は早期発見、早期治療。
この事が夫婦の事にも言えると思い、題材にさせて頂きましたが、闘病中の方を傷つける表現もあったかと思います。本当に心より深くお詫びいたします。
完治される事をお祈りしております。