まずは自分たちの幸せを優先して大丈夫です。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談、ありがとうございます！
内容、読ませていただきました。

（遠隔地に引越しをしたため現在ネットが常時使える環境におりません。
返信が遅れてしまいもうしわけありません）


私も基本的には、ご依頼主様がお考えのとおり、義理の弟さんを預かることはとても
困難が伴うことだと思います。

私は非行少年が更生していく姿を数多く目の当たりにしてきたので、
その義理の弟さんにも可能性は十分にあると思ってはいますが、

それと弟さんをうちで預かるという話はまったく別次元の話で、
もし引き取るとしたら相当の準備と覚悟が必要です。


まず準備という点では、
仮に引き取ったとしても更生しないどころか暴力などの
迷惑を働くといったことがあっても、ご依頼主様やご主人様が困り果てることがないように、

たとえば自分たちが引越しして弟さんと距離をおくことができるような事前の準備をしておいて、
最悪の事態に備えたりするなど、他の点においても、とにかく精神的、経済的に「追い込まれないような」備えをしておく必要があります。

それだけの余裕がない場合は、かなり危険を伴うことだと思います。
ひとりの人間の更生の手助けをすることは、とても大変なことです。
自分たちにその余裕がないのに、その困難を背負うことは、ご依頼主様たちにとっても、
弟さん本人にとっても不幸な結果になることですので、
ご主人様にあるいは多少の兄弟の情があったり、義理の弟さんのお子さんのことを
考えると気の毒だといったお気持ちもおありになるかもしれませんが、

大前提として言えることは、「まずは自分たちの幸せを優先して良い」ということです。


ご主人様のお考えが文面からは読み取れませんでしたが、
ご主人様と弟さんとの力関係がどのようなものか、弟さんに言いまくられてしまうと逆らえない感じだったりするとますます困難が予想されます。


ただ、問題が起きたとして「こんなことをされては、もううちでは預かれない、出て行ってくれ」と言えば、
弟さんもむやみなことはしないという感じの力関係であれば、

ひきとっておいて「一度は義理を果たす」ことをしておいた方が、
後々になって「あのとき兄貴が引き取ってくれなかったから、オレは更生できなかったんだ。本気で更生しようとしていたのにチャンスをくれなかった」
といった、筋違いの逆恨みのようなことをされなくて済むかもしれません。


「よし、一度はあなたを信じることにするからがんばってほしい。でも仮にもしこういうことをしたら、もううちにはいられないよ？」
という事前の「約束事」をしっかり決めておいてから、受け入れる必要がありますので、
最初が肝心ですから、この点はご主人様と、どこまでは許容範囲で、どこからがそうでないのかが明確になるよう話し合ってください。

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回答日時：2010年4月28日(水) 21:59 JSTお礼のコメントを書く

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