法的な問題以外についてお答えいたします。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談ありがとうございます！
内容、読ませていただきました。


まず、彼女を家に住まわせて高校に通わせるということができるのでしょうかという点ですが、

人としてというか、道義的には非常にすばらしいお考えだと思います。

ただ、彼女が未成年ということもあり、法律的にどうなのかという点については、
私の専門ではないので、ご依頼主様の家から学校に通わせたとして、
もし相手方の親御さんが法的な手段を取ってきたときにどうなのかということについては、
確たるお答えができません。


私自身もうつ症状に悩む方を何人か、自分の家の部屋や必要費を提供して、
何か月かお世話をしたことがありますが、

そのときはその方の本人たちと親御さんからのたっての依頼であったということと、
本人たちが成人していましたので、そのときとは状況が違うと思います。

心情としてはとても共感するところがありますが、そのあたりは慎重になる必要があると感じます。


義理の父親の方に関しては、アルバイトを見つけろと言ったり、
荷物を鞄につめるなど、まるで出て行けといわんばかりの行動から考えると、

おそらく経済的な負担をすこしでも減らしたいという目先の自己利益を重視したりする考え方や、

実子でない人間が家にいることがわずらわしいのでしょうか、
単純に追い出して自分の居心地さえよくなればいいと考えているところが伺え、
いずれも非常に人間性の低い考え方だと思いますが、
その姿勢が今後も変わることはなかなかなさそうです。


現在の彼女と実のお母様との関係がどのようなものなのか、
そして実のお母様があまり危機感を抱いていないというのはなぜなのかが
文面からはうかがい知ることができませんが、
彼女が高校に通うためには、実のお母様がポイントになると感じます。


なんとか高校には通わせてもらえるよう、実のお母様に協力を求めることが必要だと思いますが、
もしかするとそれが高校に行けなくなったり、家をでていけと言われたりするきっかけになることが考えられるわけなので、それが大変な悩みどころだと思います。

実のお母様と話した場合と、話さないでとりあえず先延ばしにした場合と、
どちらがよかったのか、時間をさかのぼってやりなおすことができない以上、
誰にもわからないわけですから、

こればかりは行動した結果がどうあれ、受け入れるという気持ちで行動するしかないと思います。
（義理の父親の方が先述のように単純に経済的な欲があるような自己中心的な理由で学校をやめろと言っているのであれば、

ある意味わかりやすいですから、
アルバイトなどで学費をすこしでも捻出すると言えば、とりあえず認めてくれる場合もあるような感じもします。

また、彼女が家にいることがわずらわしいという人間性の低い考え方なのであれば、
それもある意味わかりやすいですから、
できるだけ関わらないような対策を考えることが有効かもしれません。

そのひとつの手段として、ご依頼主様のところにときどき泊めてあげることもできるかと
思いますが、そのときは義理の父親の方がそれをあてにしだすようになって、
「家に帰ってこなくてもなんとかなるだろ」といった感じにならないように、
あまりいつでもどこかに泊まれるんだという雰囲気にしない方がよいと思います。

義理の父親の方に関しては、普段からあまりかかわらず、
そういえばときどきいないときがある、という状態にするのが、当面の落としどころなのかなと感じます。）


どこに相談すればよいのかといった点については、
学校の先生といった方々以外の相談機関のことをおっしゃっているように感じましたが、

私も将来的には、スクールソーシャルワーカーといった、様々な問題を抱えている生徒と、
地域の専門家の方々をつなげる役割を担いたいと考えていますが、

現在の知識で学校の先生以外に一番に思いつくのは児童相談所です。


変に問題にされると学校にいけなくなるおそれがあるということを含めて相談すれば、
それを踏まえて助言をしてくださると思いますので、ご検討ください。


長文読んでいただき、ありがとうございました！

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回答日時：2010年2月24日(水) 00:07 JSTお礼のコメントを書く

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