消費税の計算方法及び対策について

巻幡 直美

atom1234様

巻幡です。　お問い合わせをありがとうございます。
縫製の工賃のお仕事をなさっていらっしゃるとのこと、
細かいお仕事でご苦労も多いことと思います。

お訪ねの件について、私の考えをお伝えさせていただきます。
あくまでも私個人の意見ですので、
実際に申告をされる場合は専門家または税務署にご確認いただけますよう
お願い申し上げます。


規定通りに考えると、売上は税込み、従業員に対する給料は消費税がかからない、
これでは消費税分は持ち出しのようになってしまいますね。
似たような体系の業者様もたくさんいらっしゃいます。


消費税の計算方法として、
本則課税と簡易課税があるのはご存じでしょうか。

本則課税…売上等から預かった消費税を抜き出し、
　　　　　そして仕入等から支払った消費税を抜き出して
　　　　　その差額を納税するという原則的な計算方法です。
簡易課税…本則課税に代えて、
　　　　　消費税の計算上、事業を５種類に区分し、
　　　　　その事業の種類ごとに仕入等にかかる消費税を決められた割合で
　　　　　計算する簡易的な方法です。

実際の計算方法をご説明しようとするとかなり長くなってしまいます。
税務署等に計算方法のマニュアルのようなものがありますので、
そちらをご参考にしていただけますか。　

一度お時間のあるときに計算してみていただきたいのですが、
本則課税で算出された消費税額と
簡易課税で算出された消費税額とでは簡易課税を用いて計算した方が
有利になる場合が多いようです。
（ATOM1234様の事業はご質問の内容からすると、
第４種事業に該当するのではないかと思われます。）

もし全体を見て簡易課税の方が有利であれば、
簡易課税選択届出書を提出し、簡易課税制度の適用を受けた方が
よろしいかと思われます。
何も提出しないと、本則課税にて消費税を申告納税することになってしまいます。

この届出書の提出期限は、その事業年度の始まる日の前日までとなっております。

もしH19分で売上が1,000万円を超えたとすると、
H21年が消費税の申告納税が必要となります。
簡易課税制度を選択されるのでしたらH21.1.1の前日まで、
つまりH20.12.31までに届出書の提出が必要となります。
これを忘れてしまうと、H21年は本則課税にて申告納税することになってしまいますので
お気をつけください。


これ以降は私一個人の勝手な意見です。
お気に障るようでしたら聞き流していただきたいと思います。
失礼がありましたらお許しくださいませ。

外注にしても仕入れにしても、今はすべてに消費税がかかる時代です。
難しいとは思いますが、取引先にきちんとお願いをして、
自分も消費税の申告納税が必要となるので、
請負金額に消費税をつけていただくようにお願いすることが
大事ではないでしょうか。

単価の競争など、いろいろご事情はあると思いますが、
他社に負けない技術や細やかさを誇りする縫製であれば、
得意先もATOM1234様のところへ依頼したいと思っていただけるはずです。
是非がんばって交渉してみてはいかがでしょうか。
２年先のことをきちんとお考えのATOM1234様です。
陰ながら応援させていただきます。


以上
ご参考にしていただければ幸いです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巻幡直美

回答日時：2008年2月 3日(日) 10:20 JSTお礼のコメントを書く

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