自己破産しようとする人と入籍する娘

桐生 貴央

破産予定の方との入籍は親とすると不安で一杯だと思いますが，破産がどういうものかご理解いただければ幸いです。


そもそも，破産はいわゆる


借金をチャラ


にするためのものでして，経済的な建て直しをするために


破産法


という法律で認められている制度です。



法律で認められているということは，国民の多数の方がこの制度の存在意義を認めているということですので，多くの方に破産は認知はされていると思います。

ただ，不安なのは，周りに破産したと公言している人が少ないので，知らないものの怖さで悪い印象を持たれているのではないかと思います。


ただ，そうはいっても，誰も彼もが破産をするわけではないですし，金融機関は二度と踏み倒されたくありませんから，その人にお金を貸すのを躊躇します。だれだってそうですよね。


破産について考えることは，なぜ破産をするようになったのかを把握することが大切です。


すなわち，借金の原因が何か，


例えば，ギャンブルで借金を作ったとすれば，金にだらしないということで，娘さんの将来も不安になるかもしれません。


他方，親の事業の借金の保証人になったために，事業不振の煽りを受けて，破産する羽目になったということであれば，やむを得ないかなと思ったりもします。


いずれにしろ，破産に至った原因は人それぞれですので，

何故破産するようになったのか，それがやむを得ないものであり，同じ過ちを繰り返す可能性の低いものなのか，

それとも，お金にだらしがなく同じ過ちを繰り返す可能性があるのか，

ここを見極めないと，将来あなたの財産が危うくなる可能性もありますので，注意が必要です。


弁護士　桐生貴央

このプロに有料相談

回答日時：2013年4月17日(水) 12:06 JST

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

桐生 貴央相談件数：78件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談 このプロに有料相談