ご主人の目を覚まさせないとね。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

ミオさん　お悩みの様子はとてもよく理解できます。
子育てには色んな時期があります。お子様に手がかからなくなり、そして大人になるべき準備をする段階に入り、ご主人は父親として　その背中で人生を教えて行くべきご主人の方が駄々っ子になってしまった感がありますね。

今、ご主人のしている事は決して褒められる事ではありません。
しかし、ご主人の人柄を考えると、優しいがゆえに、色々惑わされてしまっているように感じます。
本当は真面目な人なんじゃないかな～と、思うのはご主人はこれまで、思春期に反抗期を体験して来なかったか、親にとっても、いい子ちゃんで育ち、結婚しても奥様に頭の上がらない夫が今ごろになって反抗期に入ったのだな、と思います。

とは言え、子供の反抗期のように大人になる過程とは少々違い、必ず成長してくれたらいいのですが、下手をすると家庭崩壊の兆しを感じるという事ですね。
ミオさん、この反抗期は手ごわいです。
確かにミオさんにも反省すべき点はあり今回の事はミオさんにとっても、学習になりましたね。

夫婦は助けあい、支え合い・・・・・と言うことが　ともすれば依存したり甘えになります。
「吐いた唾は飲めない」と言って　行き過ぎた言葉は、綺麗な言葉ではありませんが　本心ではなかったと後から否定しても、人を傷つけた事は消えません。
ミオさんも苦しんだ故の暴言だったと、後から謝っても、それは夫婦なら何を言っても許されるように思う、甘えなのです。
では夫婦で思う事も言えないの？という反論が来そうですが、言葉を慎むことや言葉を選ぶことは相手への思いやりです。
だから暴言の理由をいくら夫を愛していたが故だと言っても　その言葉を言われたご主人に取ってはそこには、その愛情を感じる事が出来なかったら、うわべだけという事になります。

でも、今はそのご主人が、自分の子供のような年齢の女性の言葉に囚われているのですよね。
そんな女性の言葉が真実とは思えませんが　男性は言葉で傷つけられると、また言葉で優しい事を言ってくれる女性に癒しを求めてしまったのでしょうね。

考えれば　ミオさんのご主人に対する暴言も本心じゃない。
その女性の一見、優しく甘えた言葉も真実じゃないでしょう。
こうした　どちらを向いても、真実の言葉に出会えないご主人は何か哀れな感じがしますね。

ミオさんは自分の苦しさ故、発してしまった言葉や、分かって欲しいと思うが故の暴言はどれをとっても、本音じゃないですよね。
本当の思いを口にして　ご主人を怒らせたなら、諦めもつくでしょうけれど、心にもないことの羅列でご主人の気持ちを離れさせてしまったのなら　それは大変残念な事です。

共白髪まで添い遂げた夫婦の共通の点があります。
それは仲良くする秘訣ではなく、上手く喧嘩する方法を知っているという事です。
相手をトコトンやり込めるなんて　決して「分かって欲しい」という事とは真逆になります。
興奮した中での言葉なんて、何も物事を伝える事にならないという事を肝に銘じて下さい。
さて、そういう事で、これまでの間違い探しはここまでとして、今後の事を考えて行きます。

今、ご主人は年端もいかない女性にうつつを抜かしています。
その結果ミオさんはご主人を取戻し、もう一度夫婦としてやり直したいという事ですね。
これは、どなたも勘違いされる事ですが　実はご主人と取り戻すという事と
ご主人と将来も仲良くやって行きたいという事は別の取り組みだという事を解って下さい。

まず、変な例えですが骨折を思い浮かべて下さい。
ミオさんが何かにつまづいて足を複雑骨折をしたとします。
とても痛みが激しくて、苦痛で仕方がない。
一日も早く、前のように痛みなく普通に歩きたいと望んだとしたら、まず最初には何をすればいいでしょうか？
痛みが激しいとまず、その苦痛から痛みを取りたいと望むでしょうけれど、その為にはとりあえず
外科的手術が必要で　骨折した部分を接合しないといけません。
そうすれば、とりあえず痛みだけは取れますよね。
でも　実際は元どうりになる為に、リハビリをして筋肉を鍛え、骨も丈夫になる為にカルシウムのサプリメントを飲んだりして　回復を待ちます。
つまり、離れてしまった骨を修復する手術と、上手く歩けるようになるリハビリとは、別の作業なのです。
しかし、人は痛みが苦痛であるが故、一足飛びで元どうり上手く歩けることばかりを考えるのです。

上手く歩くためのリハビリは骨折した部分が、充分接合してからでないとできないのです。
身体にメスを入れる事は誰しも嫌がり、先にリハビリでうまく歩ける事ばかりを望むのです。
つまり手術の事は考えないのです。

何が言いたいかと申しますと、パンクしたタイヤも破れた所を修繕してからでないと、
自転車は漕いでも、上手く走らないという事です。

ご主人は　やや脱線してしまっていますが　ここで、物事の良しあしを説いてもラチがあきません。
やはり、それは元の位置に戻さないと、という事です。
この、物の順番がお分かりになって頂けたら　そこから取り組んでいかないといけません。
その為に　ご主人の本来の性格や何を本当は求めているのかが、読めないと元のさやに戻しても
また、同じことを繰り返します。
そういう意味で、ご主人という人の事を、詳しくお聞かせ願いたいと思います。
ご主人に対して、ご主人に合った治療法があると思いますし　ミオさんの特性もお聞きして
ミオさんに向けたアドバイスもしないといけません。
その為に　　個人情報もお聞きしないといけないので今後はあまりオープンなサイト上では回答しにくいのです。
もう一歩踏み込んだアドバイスをお望みで　骨折した部分を手術でもしようと思う勇気が出たら
非公開相談に切り替えて頂けたら、と思います。
やはり、何でも多少は痛みの伴う努力は必要かもしれません。
ミオさん、勇気を持って前に進みましょう。

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回答日時：2012年12月23日(日) 23:12 JST

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