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右膝靭帯が伸びてしまいました。

ご相談者:20代/女性

初めてご相談させていただきます。ゴーティエと申します。宜しくお願いします。
私は、現在27歳ですが、高校2年生のときに右膝の靭帯が交通事故で伸びてしまいました。全治約5週間位だったと思います。その後、特にリハビリや通院をすることもなく、生活に不自由することもなくすごしていました。しかし、今年の1月に習い始めて3年目になるバレエのレッスン中に右膝をひねってしまい、「ゴリ」という骨と骨がこすれるような鈍い音がし、1週間程痛みが続きました。その後特に違和感もなかったので、再びバレエのレッスンを受講していました。そして、昨日レッスン中に右足片方だけで立ったときに再び鈍い音とともに激痛がはしり、立っていられなくなりました。1日たち、痛みは和らぎましたが、曲げると痛いのです。そこまでひどい症状ではなく、また1週間もすれば日常生活に支障がないようにはなると思いますが、バレエはこれからも続けていきたいので、再発しないための注意点やリハビリなど教えていただけたらと思います。今年に入ってから6kgも体重が増えてしまったのですが、それも膝への負担となっているのでしょうか。
お忙しいとは思いますが、ご回答宜しくお願いします。

20代/女性 | 日付:2010年6月 8日(火) 19:30 JST | 閲覧件数: 27,235

正しい検査が必要です。

田中 大祐

ゴーティエさま
ご返答が遅くなりましたことを最初にお詫びいたします。

今回の症状が出て4~5日が経過していると思いますが、その後いかがでしょうか?おそらく安静時の痛みは消え、立ち座りや階段の昇り降りの際、立った状態で振り返ったりするときには、まだ痛みを感じる時期ではないでしょうか?
まずは一般的な炎症症状の推移を考えると

①急性期:発症72時間(安静時痛+)
  痛めた組織自体が炎症を起こし痛みを発している時期です。主な対応はアイシング、安静です。ちなみに飲酒や入浴(お湯に浸かる)などで症状が増悪したりする時期です。

②亜急性期:(諸説あるが2~3週間)
  安静時痛は消失しても組織の炎症は継続している時期です。そのため、動かしたり周りの組織に動かされたりすれば痛みを発します。この時期は損傷した部位以外を効率的に動かすことは可能でも、損傷した部分は負荷をかければ炎症が再燃します。

③慢性期(8週前後)
  組織の再生が進む時期です。痛みを発しない範囲で負荷をかけていくことが可能です。

ゴーティエ様の場合現在亜急性期にあたり、痛みの軽減は進んでくるものと思われますが、この時期にバレエを再開すると炎症を再燃させる可能性があります。(関節内に出血がある場合はまだ膝周囲がパンパンな感じがあるかもしれません、このときはすぐに病院へ!)

膝の動きは単に曲げたり伸びたりするのではなく、回旋(ねじれの動き)も起きてきます。バレエというパフォーマンスの特性で膝を曲げ伸ばししながら身体をひねったりすることが多いと思います。しかし、この動きは膝への負荷が非常に掛かる動きです。また、多様な関節の動きが膝に影響します。
今回のお話では昔じん帯を伸ばしたとのことですが、やはり検査(徒手的なもの、画像など)をしないとどのじん帯に支持性の低下が起きているのかは分かりません。また、今回の痛みの経過からは半月板という組織の障害の可能性があります。
じつは、じん帯も半月板も基本的に再生しません。運動はきちんと時間をおけば可能になるはずですが、今回のようなことを繰り返しながら段々と障害を重くしていきます。そのために一度整形外科できちんと診察を受け障害の程度を診断してもらったほうが良いと思います。

(体重については可能性は否定できないですが、他の原因でトラブルが起こる方も大勢いらっしゃります)

病院へ行く際は看板に整形外科・リハビリテーション科と書いてあると同時に必ず「理学療法士」が勤務しているところへ行った方が良いと思われます(医師、助手、マッサージ師のみのところがけっこうあります・・・)
運動に起因する関節の機能障害や運動指導は理学療法士の得意とするところです。

わたくしのサロンでも当然対応可能ですが、しっかりとしたリハビリを行う整形外科があれば、保険も適応されますのでまずはそちらをお勧めしたいと思います。

今回の件でもまた続けてご質問があればまたご連絡ください。

RehaArt(りはーと)
         田中大祐





  

回答日時:2010年6月11日(金) 14:56 JST

田中先生へ

 お忙しい中、親切・丁寧なご回答ありがとうございました。アドバイスにしたがい病院へ行ってきました。靭帯に異常はなく、むしろ腰骨がゆがんでいるために、右足が左足よりも弱くなっており、そのため痛めやすいのではという診断でした。腹筋と側近を鍛えることで膝への負担が軽減できるとも言われたので、これから毎日コツコツ筋トレを行います。先生のご回答がなかったら病院にも行かず、自己判断で右膝の筋トレばかりしているところでした。これからも末長くバレエを続けるためにマイペースに自己メンテナンスを行います。今回は本当にお忙しい中ご回答いただきありがとうございました。

| 20代/女性 | コメント投稿日:2010-06-13 |

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田中 大祐相談件数:34件
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