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無題

ご相談者:30代/男性

自分はまもなく40代に差し掛かりますが、未だに定職につけず、転職ばかりの生活を過ごしています
自分はいじめられっこで、そのトラウマを引きずっているせいか、何かミスをしても怒られるかクビになるかを恐れて何も言えず、ついごまかしてしまい、それが原因となって周囲に悪影響を与えてしまいます。

また仕事がマンネリになるとつい趣味に逃げてしまう、自分がもっと仕事を求めても信用されないせいもあって仕事をさせてもらえません。

友達も引越しが多かったためか出来ない、また家族からも疎外感があって打ち解けることが出来ません・・・

30代/男性 | 日付:2010年5月29日(土) 18:36 JST | 閲覧件数: 1,464

過去にとらわれることなく、大人のスキルを磨いていきましょう。

心理カウンセラー(うつ・人間関係・労働・教育) 渡辺 裕子

こんにちは。カウンセラーの渡辺です。

いまだ定職に就けず、転職ばかりの生活、ミスしてもごまかしてしまい、信用をなくしてしまう自分、家族からも認められず、友達もいない孤独さ。
自分を見失い、存在価値が分からなくなり、道に迷っているのですね。
とても辛い毎日ですね。

短い文面ながら、あなたのいろいろな感情を読み取ることが出来ました。

あなたは、今のままではいけないけど、どうしたらよいかわからない、負のスパイラルに入ってしまっています。何とか抜け出す方法を考えていきましょう。

まず、一番のお悩みは、過去のトラウマのせいで、今までの仕事がうまく行かないことでしょうか。そこから考えて行きましょう。

過去のいじめられた経験は、ほんとうに辛いもので、今でもそれは心の傷として残っていて、ある場面になると、ひょっこり顔を出し、あなたを苦しめているのですね。
ほんとにいやな思い出、辛い思い出なのですね。

その過去の経験を消し去るはできませんが、でも、冷静になって、客観的に考えてみてください。
「今の自分はあの頃の子どもの自分ではないのだ」と

もし、今のあなたが、過去に起こった同じ事を体験したと思ってください。
あなたは今ではもう大人で、昔なかった知恵や知識があります。そして、いじめた子どもたちを力でねじ伏せることも出来ますよね。
何も仕返しをしなさいというわけではなく、今のあなたは昔の自分が出来なかったいろいろなことが出来る力をもっているのですよ。

あなたは失敗した時、子どもの自分に戻ってしまうのでしょうが、過去にとらわれていては、本当の自分の力は発揮できません。

たとえば、今までに失敗したことでも、今、冷静に考えれば、きっとこうすればうまくいったってわかっているのではないですか?

もう1つのとらわれですが、あなたは失敗することは悪いことだ。失敗すれば怒られて、自分がくびになってしまうと思っていますが、ほんとうにそうでしょうか?

これも、冷静に、客観的に考え直してください。
もちろん、失敗はないに越したことはありません。
でも、失敗しない人なんて世の中には1人もいません。
むしろ失敗することによって、人は次に失敗しないようにしようと学習しますよね。
失敗することによって、人は自分のスキルを上げていけるといっても過言ではないでしょう。

失敗することを恐れるのではなく、失敗した時にいかに誠実に迅速に対処できるか。
そして、同じ失敗を二度と繰り返さないようにすること。それが、人間の真価となります。
そしてそれができる人が、信頼され、仕事を任される人になりますよね。

失敗を恐れるのではなく、失敗してもそれを対処できる、冷静で、客観的なあなたの大人の部分のスキルを磨くことこそが、仕事での信用につながり、次の重要な仕事を任される架け橋となり、それが仕事のやりがいとなってあなたに戻ってくるはずです。

今まで、転職を繰り返したことも、あなたのコンプレックスの1つになっているのかもしれませんが、見方を変えれば、あなたはいろんな職種、いろんな職場を体験してきたのですから、重要な仕事を任されなかったにしても、あなたは他の人よりいろんな能力、スキルを持っているはずです。
その能力を存分に発揮するため、過去の非論理的なとらわれはキッパリ捨てましょう。

もし、次にあなたが失敗して、子どもの自分が出てきたら、「ああ出てきた出てきた」と外から眺めるような感じで、見つめてください。
そして、深呼吸して、「今の自分は昔の自分ではない。冷静になろう」と心の中でつぶやいてください。落ち着いて、ゆっくりでいいので、どうしたらいいか大人の自分で考えてみましょう。
最初はうまくいかないかもしれません。自分では対処できないかもしれません。そんな時は、誠実な態度で素直に謝り、助けを求めましょう。
そうすれば、きっとあなたの仕事ぶりは他の人にも評価させるようになりますよ。

もう一つ、家族からの疎外感、友達が出来ないというお悩みですが、
まずは、自分からコミュニケーションをとることを心がけることです。
待っていても、人はやってきてはくれません。

具体的にどうするか。簡単なことです。
まずは家庭でも、職場でも、顔見知りの人にはあいさつをしましょう。あいさつに加えて、今日の天気とか何でもいいので話をつなげるとよりGOODです。

そして、もう1つ取って置きの方法です。
「ありがとう」とたくさん言うこと。

誰かに何かをしてもらったら、「すみません」ではなくて「ありがとう」といってみること。
何かうれしくなるようなことをいわれた時も、謙遜するのではなく、「ありがとう」と素直に言うこと。
誰かに感謝されていやな思いをする人は一人もいません。

そして、これはご家族に対しても言ってみてください。
改まっていう必要はありません。日常の中で、あなたの生活を支えてくれている家族に対して、些細のことでいいのです。
おしょうゆを取ってくれたら「ありがとう」
ご飯を盛ってくれたら「ありがとう」
最初はお経のように唱えるだけでもいいのです。
特にご両親に「ありがとう」ということは、ほんとに喜ばれますよ。

そのうち、あなたの心の中にほんとの感謝の気持ちが生まれてきたらしめたもの。
その気持ちは、いいエネルギーとなって、あなたから他の人に伝わっていきます。

そして、いろんなところで、あいさつとありがとうの種をいっぱいいっぱい蒔いていきましょう。
良い種をまいていけば、いつかどこからかひょっこり芽が出て、花が咲いて、実がなり、必ずあなたに帰ってきます。

自ら行動し、自ら変わろうと努力する人には、必ず実りある人生がやってきますよ。
自分が出来ることから少しづつでいいので、やってみてください。

あなたはもう子どもではありません。
あなたの能力を最大限に発揮しましょう。

すばらしい未来が来ることを心よりお祈りしています。

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回答日時:2010年5月30日(日) 22:07 JSTお礼のコメントを書く

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