土地の贈与に付随する税金や手続きについて

巻幡 直美

rinco様
はじめまして、税理士の巻幡です。
こちらこそどうぞよろしくお願い申し上げます。

お尋ねの件についてご説明させていただきます。
あくまでも私一個人の見解ですので、
実際に実行や申告をされる場合には
ご自分で税務署または専門家などにご確認されますよう
お願い申し上げます。

?　いとこ様のご名義の土地をご本人へ名義を変更する際、
　譲渡もしくは贈与が考えられます。
　贈与税が250万円程度かかりそうとのことですが、
　もし譲渡であれば1,000万円弱くらいの譲渡代金でしょうか。
　諸事情があるとしてもいとこ様のご名義である以上、
　名義を変更するには諸費用の負担は免れられないとお考えいただきたいです。

　もし譲渡であれば譲渡代金を支払うことになります。
　贈与であれば250万円程度のご負担とのことですので、
　譲渡よりは贈与税をお支払いになった方が
　支出は少なくて済むのではないでしょうか。
　この件に関して税金が安くなる方法は私はないと思います。

?　地主への名義変更承諾料については話し合いになるはずですが、
　前回の借地契約の更新がどの程度前であったかによると思います。
　だいぶ以前に更新料を支払ってそのままであれば
　承諾料は高くなると思いますし、
　直近で更新料をお支払いになったのであれば
　少ない承諾料で済むと思います。
　地主様との契約や更新は不動産業者等が間に入っているようであれば
　ご相談されるのも一つの方法だと思います。
　お尋ねの内容からは一概にいくらとは言えません。

?　贈与税、承諾料の他に考えられるとすれば、
　建物の名義変更の登記料があります。
　もし不動産業者等が関与していればその手数料が発生すると思います。
　贈与税の申告をされる場合に税理士に依頼すれば
　税理士報酬が発生いたします。

?　ご自分の中で譲渡になさるのか、贈与になさるのかを区別していただきたいと思います。

　まず、譲渡であっても、贈与であっても事前に地主の承諾を得ることが先決では
　ないでしょうか。
　承諾を得て承諾料を支払ってから、
　譲渡であっても贈与であっても契約を交わします。その際契約書の作成が必要となります。
　その後、名義変更の登記を行います。
　そして譲渡であれば売り主が、
　贈与であれば贈与を受けた方が、
　譲渡または贈与の行われた年の翌年3月15日までに
　譲渡所得または贈与税の申告納税を行うことになります。
　
　税理士事務所は税務代理を行うことはできますが、
　不動産の取引の代理はできません。
　契約は不動産業者等を通さず個人間で行うとして、
　不動産登記関係は司法書士の業務となります。
　一連の相談としては税理士事務所へ伺うことも一つの方法と思います。
　手続きの順序とそれぞれの専門家を紹介していただけることができるかもしれません。
　税理士報酬につきましては
　事務所によって料金設定が違っておりますので、
　いくらくらいとは申し上げられません。
　事前にいくつかの事務所にお問い合わせされてはいかがでしょうか。
　
　ご参考までに
　私の事務所では信頼できる専門家がネットワークでございますので
　間違いがないよう進めるようにしております。

以上
ご検討いただき、
ご参考にしていただければ幸いです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巻幡直美

回答日時：2008年4月26日(土) 17:41 JSTお礼のコメントを書く

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