個人向け復興国債とは?

  • 2011年12月 5日(月) 19:29 JST
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  東日本大震災の復興支援に充てるためのお金を、個人向け国債で集めることになりました。
平成23年度中(~平成24年3月末まで)に発行される個人向け国債を「個人向け復興国債」とし、集まったお金は被災地支援に使われます。

今日から募集がスタートしている個人向け復興国債。
どんな種類があり、どこに注意すれば良いのでしょうか。


■種類は3つ。期間と金利に違いあり
復興国債は、実は通常の個人向け国債と商品性は変わりません。
今回の募集では、財務大臣からの感謝状が贈呈されますが、基本的な仕組みに変更はありません。

・固定金利  3年 (現在募集分の金利: 税引前0.18%、税引後0.144%)
・固定金利  5年 (現在募集分の金利: 税引前0.33%、税引後0.264%)
・変動金利 10年 (現在募集分の金利: 税引前0.72%、税引後0.576%)

この3種類から、ご自身のマネープランに合うものを選べます。
1口1万円から、1万円単位で申し込むことが出来ます。

今後も、この金利設定と期間は変更がないと思われますが、復興国債の特典として、次回以降の募集では金額に応じて銀貨・金貨をつけるという案が検討されており、現在話題になっています。


■注意すべき点は?
これは通常の個人向け国債と同じですが、解約できない期間が決められています。
10年ものと3年ものは1年間、5年ものは2年間です。
※平成24年4月発行分からはすべて1年間に変更になります。

また、途中で解約して現金に戻す場合、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.8が差し引かれた残りの金額が手元に戻る、という仕組みになっています。

金利は現在の銀行預金金利から比べると高いため、余裕資金の預け先として魅力的と感じる方もいる一方、果たして本当に被災地復興に使われるのか、金利分はきちんと支払われるのか等、国や政府に対する不信の声もあります。

この国債を自分のマネープランに活かすか、活かさないか。
復興支援として自分に出来ることは何か。
自分のスタンスを整理するのに良い機会となるかもしれません。


※参照:「個人向け国債」のご案内(財務省)
http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/main/outline/

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