モチベーションについて、カエルとノミの話

  • 2011年2月 2日(水) 10:03 JST
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心理トレーナーの川崎です。

どこか無理していませんか? 私は昔からやる気を出せとか
モチベーションアップなどという言葉は好きではありません。

なぜなら人は好きなことをしているとき
自然とやる気があるし活動的だし
集中力もあるし学びもたくさんしていると思っているからです。

それを無理やりにやる気を出させることは
自分に負荷をかけていることだから良くなく、
それにもかかわらず頑張らないといけないことは
自分に嘘をついている行動なんじゃないの??
なんて思っています。

無理やりにモチベーションをあげようと
努力するとか頑張ろうとする行為に陥ります。
無理やり上げたとしたら上げた分の反動で、元に戻っただけなのに
これまで以上出来ていない自分を感じてしまい
自分はなんてダメな奴なんだろうと
卑下したりする人が多いように思います。

私は本当にしたかったら自然に動く。
だからモチベーションなんていうものは
あえて意識して作るものじゃないと思ってます。

だけど
モチベーションをあげることを意識するのではなく
自分が奮起する要因は何かを見つけ知っておくことは
大事なことだと思っています。
そういったやる気になる指標のようなものを
自分のなかで知っておいたら
自然とその指標を目安にして宝物を得ようとし続ける。

本来モチベーションとはそういう楽しみながら
維持していくものだという思いをいつも大切にしています。

例えば私の場合

繋がりとか
自己成長とか
笑顔
なんていう宝探しの指標がいくつかあって、
すべての日常での行動はそれらを得るために
楽しみながら行動しているように思います。

これを得るために行動している行為が
周りから見たら大変そうと思うかもしれないけど
本人は楽しんで行動している状態。
これが本当のモチベーションだと思っています。

みなさんも見つけてみませんか?


で、ずいぶん脱線したけど。
20代のころ体育会系の会社で営業をしていたころ、
かなり無理やりにモチベーションを高める教育をされたことがあります。

そこに出てきた言葉が
タイトルにあるとびガエルやノミのジャンプという言葉。

当時はすごく嫌なたとえ話だったけど、
今ふと思い出すと、
考え方のひとつとして大事だなぁと思ったので
思い出した4つの例えをここにメモしておきます。


<飛びガエル>

グラグラに煮立った熱湯の中にカエルを入れると
飛び上がって熱湯から逃げ出すそうだ。
しかし水の中にカエルを入れた後、下から加熱していくと
そのまま茹であがってしまうんだそう。

これは今のぬるま湯の生活に満足していると
気が付かないうちに死んでしまうよ!!
という例えでよく言われました。


<ノミのジャンプ>

天井のない箱の中にノミをいれると
高く高く飛び上がるんだそう。
その箱の中のノミに透明のグラスをかぶせてみると
同じように高く飛び上がろうとするけど
グラスの底にぶつかって高く飛べなくなる。
何度も何度も飛び上がろうとしてぶつかるノミ。
次第にぶつからない高さでジャンプを止めてしまう。

その後グラスを取り外してみるけど
ノミはグラスのあった高さしか飛ぶことは
出来なくなるんだそう。

これは思い込みとか習慣とか諦めとか
自分で自分の限界を作るとか
などの例えで聞かされました。


<水槽の中の魚>


水槽の中に小魚が泳いでいる。
その中に大きな魚を入れると当然小魚を食べようとする。
しかしそこに透明の仕切りをいれ、
大きな魚と小魚をわける。
最初大きな魚は目の前に見える小魚を食べようとして
仕切りに向かっていくけど、
仕切りが邪魔して小魚を食べることが出来ないと悟る。
そうなったとき仕切りをはずしても
大きな魚は小魚を食べようとしないんだそう。

しかし別の大きな魚を水槽の中に入れ
その魚が小魚を食べる光景を見た瞬間
もといた大きな魚は小魚を食べれることに気づくんだそう。

これは思い込みとか、人がやる気をあげるには
行動している人の傍にいるほうが良いという
自燃と他燃の話で聞かされました。


<ゾウと鎖>

野生のゾウを捕まえてきたとき
太い鎖を太い杭で繋ぎ、
ある程度の稼動距離しか動けないようにするんだそう。
最初は抵抗したゾウだけど動くことが出来ないと悟ると
その稼動距離の範囲で生活を始めるんだそう。
そんな光景を見て人間は太い鎖から細い鎖
細い杭へと変更していくけど
ゾウの稼動距離は変わらないんだそう。

少し力を出せば簡単に逃げ出せるのに
ゾウは逃げ出さないんだそう。

これも思い込みや能力の制限のときに聞かされた。


その他、
<牧場の牛と電熱線>

牧場の周辺に電熱線を入れると
電熱線を切ってからも近寄らない。


いくつか思い出した例え話を書きました
ついつい現状維持に満足してしまっている。
無理をしないのはいいことだけど
自分の可能性という部分で見ると好きなことなのに
自分で周りの環境に左右されたり、
自分自身の能力に制限を掛けて出来ないと思い込むことは
もったいないことだなぁと思っています。

みなさんはどうですか

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