●私が自然に「ありがとう」と言えるようになったのは

●私が自然に
「ありがとう」と言えるようになったのは



再建社長になった30才の頃は
本気さえ出せば
自分に出来ない事は
何も無いと思っていた。

そんな根拠の無い自信は
一つ一つ順番に打ち砕かれていった。

しかし何時か実力を備えて
自力で解決しなければいけないと
悲壮な気持で毎日を生きていた。

10年という時間をかけて
得たものは
如何に自分の力が無いのか
思い知ったことだった。



◎こころがしなやかになって
 生き方が変わってきた。

60才を超えても
そんな昔の不運な出来事の記憶は
消し去ろうと思っても
そう簡単に出来ることではない。

しかし逆に老化に伴い
いま起こっている肝心な事は
忘れてしまうことがある。

違うのはそんな事実に
あまり拘らなくなったことだ。

出来なかった事実を
自分に問い詰めるような作業を
しなくなったことだ。

自分に出来ない事も
おおよそわかってきたし

自分が出来る事も
大体つかめてきた。

だから出来ない事を
素直に受け容れることにした。

「ちょっと手を貸してくれませんか」
と声に出すようにした。




ようやく最近になって
自分が出来ない理由を説明して
他人に頼むということが
できる様になった。

助けてもらったことに
「ありがとう」と言葉で
素直にお礼が言える様になった。

苦闘した再建社長時代に
こんな事が出来れば・・・

素直に「助けてくれよ」と
言えれば
あの苦しみは
違っていたのでは・・・

そう思わないではないが
それも含めて
良い人生経験だったと
受け止めている。

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