●なぜ相性の悪い相手とでも 付き合えるようになったのか

●なぜ相性の悪い相手とでも
付き合えるようになったのか



大学を卒業して
父の会社で働く事になった。

会社に初めて足を踏み入れた時
殆んどの社員が
私の背中に冷やかな視線を
浴びせていることがわかった。

苦労して父と一緒に会社を作り上げた
生え抜きの連中が多かったから
「バカ息子のお手並み拝見」
というのが大方の感想だったのだろう。

そうこうしている内に
会社が倒産して
図らずも再建社長になってから
その関係は余計に悪化していった。

私に都合の良い連中が集まって
派閥みたいなものが出来てきた。

抵抗勢力もやがて出来上がり
水面下で魑魅魍魎の闘いをしているのだから
再建など一歩も前に進まない。

まるで消耗戦のような10年が過ぎて
再建会社は影も形もなくなった。

いま振り返っても
「苦手だな」と思う連中ばかり
周りにいたという印象が強い

○やりづらい相手と良い関係になるのを
 急ぎすぎたのに気づいたから

私の心境が一変したのは
妻が漏らした一言からだった。

「夫婦は血が繫がっていないのだから
考え方の違いくらいあって当然でしょ」

「おいおい、そんなに他人行儀な考え方を言うなよ」
と思ったが言われてみれば一理ある。

そんなことを想いはじめると
次々と新しい考え方が湧き出てきた。

妻の人間性を決めつけない。

理解しあえない部分は
自分の方から妻に一歩近づいてみる。

小さいことでもいいから
妻のの良い所を一つだけ見つける

夫婦だって
意見の違いがあるのだから

赤の他人と完全な人間関係を
急いで造ろうとしても
それは中々難しいことだと
気がついた。

自分の状況も相手の状況も
時間が経てば変わる場合もある。

そのうちに相手が
置かれている状況についても
幾らか情報が入ってくる。


だから相性が悪いと感じたら
無理に好きになろうとはせず
ゆるいつながりから始めたほうがいい。

過去の失敗経験から
そんなことに気がついた。


誤解のないように付け加えておけば
私と妻との間は「相思相愛」の関係だと
私は思っている・・・

妻がどう思っているかは
まだ聞いたことは無い・・・

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