感情はアイで伝える

  • 2010年5月 6日(木) 01:26 JST
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心理トレーナーの川崎です。

感情というのは行動を支配し
時にさまざまなタイプに変化します。

例えば、喜びを感じたはずなのに
それが突然不安に変わったりします。
そしてその不安の感情があまりにも強いと
いったい元の感情はなんだったんだろうと??

だからこそ、感情の本質をきちんと見ないと
感情任せの態度で人に接し、
本当は求めていなかったトラブルに
巻き込まれることになることがあります。


例えば

①待ち合わせをして、30分以上連絡がないとき
「何で遅かったんよ!!!」と怒りを表していませんか??

②電車内で自分の子供が騒いでしまったとき
「いい加減にしなさい、あなたは!!」と
いっていませんか?

③職場で部下が失敗したとき、
「どうしてキミはいつもいつも!!」
といっていませんか??

相手に対して向けた伝え方は
実は感情が変化した姿なのです。


例えば、
遅れてきて苦情を言う場合、
最初に発生するのは、
<待たされて不安になった。>
<待たされてしんどくなった。>
もっと他にもあるのかもしれませんが、
こういう感情を材料にして、
その感情をすっきりさせるために、
一言連絡をして欲しい。など様々な願望が生まれています。

その願望が満たされないとき、さらに不安になり、
その不安から身を守ろうとして体の中に防御が起こり
怒りに変化するのかもしれません。



②番目も、
当然のように最初に発生している感情があります。
子供が騒ぐと、周りに迷惑になって
<私が叱られるかもしれない。>
<みんなの注目を受けて恥ずかしいかもしれない。>
などなど。。
他にも色々あると思いますが、

自分の中に発生した怖れる感情を守るために
怒りの感情へと変化することがあります。


結局、
相手に向ける怒りというのは、
自分を守るために槍で攻撃していることなのかもしれませんね。

しかも、その槍は案外先端が尖っていてダイレクトに突き刺さります。
遅れてきた人に、「遅い!!」って言うことは
あなたって亀?(You are a tortoise.)って
言っているようなものだと思うのです。

相手も最初は申し訳ないと思っていても
「あなた」が主語につくから、
当然攻撃されたと思ってしまい、
攻撃されたから本能的に反応し拒絶してしまうのです。


でも根っこにある本音は、誰も相手を怒らせたり
傷つけたりする気なんて全然なく、
自分の中に発生した不安だった気持ちや怖れなどを
相手に分かってもらいたかっただけなのかもしれません。

しかし当初の感情が変化して
最初に発生した感情がなんだったのか分からなくなって
本当に伝えたいことは違うのに
今発生している感情で伝えてしまうのです。

だから、よく耳にしませんか?

そんなつもりで言ったんじゃないのに!!
どうして分かってくれないのよ??という言葉を・・・


本来なら、ここで感情の攻撃を受けたほうが、
相手に起こっている本当の気持ちを察して、
「待っていて不安だったんだ。
連絡しなくてごめんね。」
な~んて言える人だといいのですが、
そういう人は、なかなかいません。
結局受けた感情でそのまま返してしまうことで
喧嘩へと発展してしまうのかもしれませんね。



では、どうしましょう???


私は最初に起こった感情を
素直に出すことが出来るようになることが
一番いいと思っています。 ←これ本当に大事。

①番目だと
<不安だった。心配だった。>

これが最初に発生した感情なら
そのまま相手に伝えられたらいいのです。

「私はあなたが来なくて心配だった。
一言電話があれば
こんなに心配した気持ちにならなくて済んだのに・・・。」

この気持ちが一番伝えたかった事だろうと思います。
少なくても、これを言われて喧嘩にはなりません。


②番目だと
「お母さんは、あなた達が騒ぐから周りに見られて
恥ずかしいし、
叱られるかもしれなくてドキドキしているの。
だから静かにしてもらえる?」

こんなことを言われて、もっと騒いでやろうなんて
思わないと思いませんか?


感情は、最初に発生した、アイ(私の気持ち)
英語の主語 I で伝えることが一番素直でいいのです。
アイメッセージは愛メッセージですからね。


最初から相手にわかってもらおうなんて
期待しても無理です。
まずは自分から伝える意識を持つことが大切かもしれませんよ。


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