耳の痛い言葉ほど身体にいい

  • 2010年4月21日(水) 01:12 JST
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心理トレーナーの川崎です。



たぶんだけど
背の高い人にチビといってもそれほど反応しない。
そして
細く痩せている人にデブといっても
それほど反応しない。

だけどその逆だったら
反応する人が多いような気がしています。


人が何かを言うとします。

それがその人に対して、事実なことか偽りのことか
そんなことは分かりません。
相手は、じっくり調べてから言っているかもしれないし
ただの思いつきで言っているだけなのかもしれません。
だけど、そんなことは関係がありません。

今回私が言いたい大事なことは


<人が何かを言ったことに対して
受け取る側の中で反応する感情があるということです。>


例えば
太っている人にデブという言葉が投げられたとします。
(イメージがつきやすい例えを選んだだけで差別的な意味合いはありません)

誰に言われたか
どこで言われたか
いつ言われたか


こういった言葉以外のことで感情が揺れ動くかもしれませんし
単に、言葉に対して反応する場合もあります。


太っている人にデブといった事実に対して、
100人の太っている人がいれば
100通りの反応があると思います。


傷つく人もいれば
怒り狂う人もいるし
感謝する人もいるし
受け流す人もいる。


悪意があっていわれた言葉でも
全く悪意と感じなければ感情は揺れません。
逆に相手が良いと思って言った言葉でも
悪意と感じたら感情は揺れてしまいます。

ですから、<言葉>は<言葉>でしかないのです。
受け取る側が心地よい言葉と思うか
心地悪いと言葉と思うかを判断しているだけでしかないのです。


食べ物の好き嫌いがあるけど
人によって言われて好きな言葉と
言われて嫌いな言葉があるんだと思います。


ということは、自分がどういう言葉に反応するのか
どんな好き嫌いがあるのか意識したほうがいいと思うのです。

言葉を食物とイメージしてみてください。

言われて腹が立つとか
辛くなったり落ち込んだりするのは
その言葉を食べたことで
身体の中で何かが起こっていると思えませんか?

普段食べたこともない言葉だったら、
おなかが痛くなってしまうかもしれないし
身体の体質が変化してしまうかもしれない。
一口食べて不味くて吐き出してしまうかもしれない。

だけど耳の痛い言葉というのは、
普通に食べて(聞き流して)いた言葉より
実は身体の中でいろいろな影響を及ぼしているんだと思います。


嫌いなものを
大好きになれとは言いませんが
食わず嫌いにならないで
自分にとって耳が痛い言葉に対して意識を向けて
自分がなぜ耳が痛くなったのかを
大切にしてみてもいいと思います。

なぜならその言葉は他の人には影響もなく
自分だけが痛くなるものなのかもしれないのですから。

もしかしたら、人によく思われたい
自分の利益を守りたい。などといった、
何かを失うかもしれないと思う自分本位な
心の安全警報装置が
作動しているだけかもしれませんね。

ながながと書きましたが
言われた言葉で反応する自分自身に責任があって
言った人に対して
苦情を言ったり怒りを出したり泣いたり。。
そんな感情を表に出してはいけないんだと思います。

人のせいにするほうが簡単だけど
ただの<言葉>に対して身体の奥底に眠っている何かが
反応して目覚めているだけだったとしたら、
人のせいじゃなくて自分の責任かもしれませんよ。

だから相手の出す言葉に対して出していい感情は
苦情とか怒りではなく
自分の中で感情が反応するきっかけをくれたお礼として
先ほどの例えで言うと、
心の安全装置がうまく作動していることを確認できた。

だから、
「その言葉を言ってくれてありがとう。」
なんていう感謝なのかもしれないですね。

なかなか嫌な言葉を受け入れるのは難しいですが
「どうして私はこの言葉で反応するのだろう・・・」と
振り返ってみればいかがですか??

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