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夫に不満が言えません。

ご相談者:20代/女性

20代女性、1歳の子供がいます。
夫に不満が言えません。

今年になって夫は自営業をはじめましたが、
いつまでの仕事を待っているような状態で、収入がなく、
貯金を切り詰めて生活しています。
来月からは私もパートに出ようと思っていますが、
子供も小さいのにこの先暮らしていけるのかと
不安でいっぱいで、夜も眠れなくなってしまいます。

友達は旦那さんに目一杯不満をぶちまけるので、
私がなぜ不満を言えないのかわからないそうです。
私が言わないから夫がダメなんだと、私を責め立てます。

10代の頃は付き合っていた彼に対して、何も考えずに不満を口にしていました。
相手を傷つけてしまうこともあったかもしれません。
でも何人かの男性と付き合ううちに、いつの間にか不満を言えなくなってしまいました。
不満があっても我慢し、何も言わずに自分の中だけで溜め込み、
たまにどうしようもなくなって、一人で泣きます。

ケンカになるのが嫌で何も言えません。
どうすれば、夫に不満を伝えられるのでしょうか。

20代/女性 | 日付:2010年8月 9日(月) 05:09 JST | 閲覧件数: 3,302

会話と不満をはき違えてはいけません。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

「ず」さん、10代の頃は言えた文句が今は言えない・・・・・・。
これはある意味当然です。
人は成長します。
10代で学習した事を、今は「何でもかんでもいう事が良い」という事ではない事が解ったので、言わないというのは
誰しも当たり前だと思うのです。
ではその友人が、ご自身は言いたい事を言っているとしても、それはそういっているだけで、その人にだってある一定のルールの下で会話がなされているはずです。
どんな夫婦でも、何を言っても良いという事はないのですから。
しかし、会話が成り立っている夫婦があるとすれば、それは会話のキャッチボールという交互の関係と話の内容が
一定のルールを保っているからと考えるのが筋でしょう。
ここでキャッチボールという言い方をしましたので、せっかくですから、会話をキャッチボールに例えましょう。
例えば、庭先でお父さんと息子さんがキャッチボールをしていたとしましょう。
子供さんの年齢が幼ければ、いきなり剛速球は投げないでしょう。 
お父さんは子供の受けられる程度のユルイ球を投げてやるはずです。
でも、お子様が中学生くらいになり野球部で活躍するようになれば、お父さんも手抜きは出来ず、本気で相手をしないといけません。

夫と妻の会話も同じです。
いきなり、不平不満の剛速球ならば、ご主人もその強さに圧倒され、避けるしかなくなります。

いつも私がこのコーナーで言うのは、妻が話し合いと言っている会話は、実は夫にとれば、責めているだけの言葉です。

会話という物は、自分の不平不満を先に並べると、ご主人はそれを攻撃と捉えます。
攻撃は敵のすることですから、そこからは友好な関係は生まれるはずがありません。

不平、不満は例えご主人でなくても、だれも聞きたくありません。

夫婦の会話は喧嘩口調はいけません。
できればこれまでの反省点などという言い方に変えて、その上で改善策の提案をしてください。

あれが悪かった、ここが不満だったという事を言っても、ご主人にとれば耳が痛いだけです。
そして、「私は、だからこれが嫌だった」という言い方はただの批難でしかありません。

会話はもっと建設的でないといけません。

過去の反省点はあったとしても、それを踏まえて「じゃ、どうすれば改善できるのか」と改善策を必ずセットで話して下さい。
そして相手を責めてくなる気持ちは解りますが、責めるよりも、自分の反省点を口にして下さい。

今更、歯の浮くようなお世辞はご主人には言えないでしょうが、ご自身の反省点は言えるでしょ?
自分がへりくだると、相手も「いやいや俺の方こそ悪かった」という反省の気持ちが生まれます。

その上でご主人の本質を読みましょう。

ご主人は自営業を出来る器でないとすれば、それが出来ない事を頭ごなしに言われたら、そりゃ面白くないはずです。
でも、本当は自営業がしたくてしているのではなく、勤めるという事が出来ないから、自営業に逃げ込んでいる可能性だってあるのです。

そうなれば、今の自営業のやり方のまずさを責めても、逆に自営業の成功する方法こそ、わからないのかもしれません。

「ず」さん、にすれば、子供も生まれて、父親なら責任感を持って何でも出来るだろう!という叱咤激励の気持ちがあるかもしれませんが、ご主人にとれば「ず」さんの言葉は叱咤激励ではなく、タダの叱咤と激怒にしか聞こえないのでは?

ここでご主人のタイプを見極めよと言ったのは、男なら家族の為、子供のため、何をしてでも食べさせて行くべきだろうという
強いタイプと、判っていてもそうは出来ないタイプとが有ります。

しかし妻がそれを夫に期待すると、夫は萎縮するしかありません。
まして正直に、自分で営業なんて取って来れない、という事なんて、妻には情けなくって言えないと思うのです。

一度「ず」さん、はご主人というタイプをよく見極めてみませんか?
ご主人は「ず」さん、が期待するような強いタイプではないですが、今更言えないのかもしれません。

これでは「ず」さん、の話なんて、煙たいだけです。

「ず」さん、の選んだご主人は、そんなに強くないけれど、若い時は優しい人だったのではありませんか?

自営業をするようなパワフルなタイプじゃないけれど、何らかの事情で、その商売を選ぶ原因になった事は
意外と、世間に打ち勝てなかったという事もあるのです。

ご主人に理想ばかりを求めるのではなく、ご主人の本質を見抜き、
不平、不満をぶつけるのではなく、「ず」さん、は「じゃ、どうする?」「どう切り抜ける?」「私が何を手伝えばいい?」
「私の話し方のどこが悪い?」と一度聞いてあげる論法を取れませんか?

おそらく「ず」さん、の話し方は、「話」ではなく、責め立てているだけに聞こえているのでしょう。


改善策を考えながら反省するなら、それは注意を促します。
頭ごなしに言えばそれは怒りです。

怒りは感情ですから、感情論で終ってしまいます。

もちろん、ご主人にも悪い所は、大いにあるでしょう。
でも、私達だって、自分の悪い所を頭ごなしに言われたら、面白くないでしょ?

会話のキャッチボールは、同じ目線で相手の受け止められる力を考慮して投げる物です。
相手の力量も考えずに、単に力任せに投げるのは 「暴投」と言います。
受ける相手の事を考えて会話のボールは投げましょう。

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回答日時:2010年8月 9日(月) 14:59 JSTお礼のコメントを書く

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