お灸の前にする事があります。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

えだまめさん、私も元夫の浮気を知った時、毎日眠れずに、食事も喉を通らず・・・しかし仕事を休むわけにはいかないので
子供を保育園に預けて仕事場に向かう車の中が唯一、一人の自分になれるため車中で涙がこぼれてしかたがありませんでした。この状態は半分「欝状態」と呼べるでしょうね。私も、一人になった時は条件反射のように涙が出て仕方がなかったことを覚えています。

そしてそんな事も今では思い出になってしまうくらい遠い昔の話になりました。そして今の私はこうして離婚相談と夫婦修復の両面からのアドバイスを仕事としております。そんな中、こうした相談の多くを解決はしてきましたからこそ判ることがあるのです。
つまり答えの方が先に見えてしまっているため、相談者にはつらい答えを言わないといけない場合もあります。
私は今のえだまめさんの心境が解るだけに、私の言う答えがメールや文字だけで、ただ言い放つのは胸が痛みます。
と、いう事はあまり喜ばしい答えではない事は想像がついて頂けるでしょうか。
私のするカウンセリングは、その答えを聞いてしまった後の心のケアも同時にしながら行いますのですが、とてもモンキリ調で答えが書けません。
今の私はえだまめさんの近くに行って上げられません。そばで慰めてあげることが出来ません。できれば直接お声を聞きながらお話することがベストなのですが、私の仕事の押し売りになってもいけませんので、悩み辞典というメール相談で出来る範囲で御答えしますね。
ここから以下はえだまめさんにとっては耳の痛い残酷な宣言に聞こえてしまうことはお許し下さい。

さて私のコラムを読んでくださった事、感謝いたします。
そして　そこに書かれてあることがえだまめさんの家庭に起こっている事に良く似ているとの事も認識されておられますよね
ではもう一段、ここは勉強だと思ってレッスンして下さい。
ご主人の本心は？
これからご主人は・・・・というよりえだまめさん夫婦がどうなっていくかを深く考える必要があります。
ご主人の為にマフラーを買う事が無駄かどうかはご主人の気持ちを考察するところから判ってくることですので今から説明しますね。

まず大切な事として今夫婦の間に起きていることは夫婦存続の危機です。
しかもかなりの割合で離婚、ないし別居になる可能性は高いと思います。
そしてご主人の今の体制も、その可能性に向けてと考えるのが妥当です。

それはどこから察する事が出来るかと言うと、下記の言葉に表れています。
【浮気はしているのに、私には子供は欲しい、と言う。もう訳が分からなくなってこました。】
物事は、例え受け入れがたい事でも事実であれば、胸にはストンと落ちる物があります。
残酷な答えであっても、矛盾のない事は納得はできるのです。
しかし、これまで分かり合えていたと思う夫の言い分に何か矛盾を感じるということは、そこには【嘘】があると考えると
解りやすいと思います。
不妊治療をされている・・・・・・・最初は確かにご主人も子供が欲しかったのだと思います。
でも今のご主人の「子供が欲しい」という言葉は、【浮気をしていない】という事への装飾でしかありません。
現に、ご主人は今でも子供を作る協力はしていますか？
もしかしたらセックスレスではありませんか？
これは想像の範囲を超えませんが、そのセックスレスの始まった時期と浮気が始まった時期と合致しませんか？
よく夫の浮気の原因が、妻が魅力的にしないからだと言う方がいますが私はそうは思いません。
浮気の素質は男性の「性」の中に誰もが持っている要因だからです。
でも逆に男性の誰もが浮気をするわけではありません。
いくら男性と言っても人間ですから、理性もあるし、家族愛もあるし、環境もあるので必ず浮気をするとも言えません。
時として、出会い頭の事故のように浮気が始まることもありますし、仕事場でのストレス解消のように始まる浮気もあります。浮気は様々な要因と環境によって生まれます。
だから、ご主人が浮気をしている事が必ずしもえだまめさんのせいとは言いません。
しかし私がこの相談業をしていてとても多く受ける相談で「不妊治療」をしている夫婦の夫に浮気がとても多いのです。
それは妻が真面目に不妊治療に取り組めば取り組むほど、夫に要求される物は「精子」になり、生殖の為のセックスになります。
変な話、男性は一人エッチをする時でもＤＶＤを見ながらというのは、排泄という行為なのにそこにはストーリーを求めるのです。男性のセックスはアニマルな部分は在りながら、意外とロマンチストです。
これを不妊治療中となると、このストーリーは無視されて、夫の心の中身も無視されて「精子」だけの供給になります。
えだまめさんが子供を欲しがれば欲しがるほど、夫は「子供が欲しい」イコールセックスの強要というように感じるのです。
だから今、ご主人が子供を欲しいというのは恐らく「嘘」だろうということになります。
えだまめさんの「もう訳がわからなくなってきた」というのはこういうことです。
夫が子供を欲しいということは一つは夫婦の存続を意味しますし、もう一つはその割には妻にはとても冷たい夫。
この二つのどちらが本当の夫か解らないから、矛盾を感じるのですが、どちらか一つが嘘だとすると判りやすくないですか？

でも妻という生き物は夫を疑いたくないでしょう？
もっと言えば夫の口から出た言葉は「真実」として捉えます。いえ、信じたいはずです。
しかし「浮気」をしているかぎり、夫の裏切りはあるわけですから、「嘘」も言うということをしっかり認識して欲しいのです。
だからこれから夫婦修復をしたいというえだまめさんには、矛盾するように聞こえるでしょうけれど、
夫の言葉を鵜呑みにしてはいけないということになります。

さァ、それから夫と浮気相手とを別れさす、またはお灸を据えるにはどうしたら良いかということですが
ご主人がどういう相手と浮気をしているかご存知ですか？
それどころか浮気すらも否定をしているという事は、何に対してお灸をすえるのですか？
本気で浮気を阻止したいのであれば、先ずご主人の浮気を確定しなければ何に向かって阻止するかも定まりません。
そこで、えだまめさんにお聞きします。
お灸をしたいと言いながら　本当は心の底で夫が浮気をしていないという言葉にどこか救われてはいないでしょうか？
つまりえだまめさんの心の中で夫の浮気という事を認めたくないという「本音」があれば、その浮気すらも存在しない事になります。そうなれば手の施しようがないので、本当にえだまめさんの求めている事はお灸というより、夫の気持ちが
自分へ帰ってくることへの希望です。
そして出来れば夫に嫌われる事は言いたくないので、夫の浮気は願わくば自分の知らないところ自然消滅しないだろうかというのが希望ではないですか？
えだまめさんは浮気という事実を現実的に受け入れられないし、夫にも本気で突き詰める事は恐い。
こうした腰の引けた事では　夫に大目玉を食わせてお灸を据えることなんて無理です。
私がレッスンするのは、こうした強い意思を持ってもらうことから始めます。
そこには現実に面して、とても苦しい作業が伴いますが、ここから始めないといけません。
正直言って、どこの誰と浮気をしていて、その女性がどんな人か？バツイチか人妻か独身か？会社の同僚か、キャバクラ嬢か。実家通いか一人住まいか？
そんなことが解ってこそ阻止する作戦も立てられます。むしろそれが解らなければ何に向かっていくか定まらないのです。
そうして浮気を阻止してからが、やっとお灸です。
こうした長い工程があるので、えだまめさんはまだまだその入り口にも立っていないと言えるのです。
でも充分にえだまめさんは今、苦しんでおられます。
そのえだまめさんに夫、奪回作戦は傷口に塩を塗るような話だけになりますのでとても私としては辛いのです。
もう少し、色んな事を受け止められてからの作業になりますので、もし本気で夫を取り戻したいなら、夫の「本音」を
学ぶことからしましょう。
痛みは伴いますが、逆にそうしなければ超えられないことです。
お灸作戦を　さら～と聞いたところで実行できる簡単なことではありません。
電話ででもカウンセリングを兼ねて相談はお受けできますので、よろしければ直接お電話下さい。
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回答日時：2009年12月24日(木) 10:48 JSTお礼のコメントを書く

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