[悩み辞典：回答＆相談]父のことで相談します

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回答プロ：心理カウンセラー（うつ病・うつ状態・人間関係）大岳龍昇

父のことで相談します

ご相談者：30代/女性

はじめまして。離れて暮らす父にカウンセリングまたは心理療法を薦めようかと思っています。
父は現在70歳で、自営業の社長職を１０年前に退いています。息子が後を継いでいますが、会社や父名義のもので借金がかさんでいるようで、息子が全力で取り組んでいるところです。
会社の状態が良かった20年以上前から「うつ病」ということで心療内科で薬をもらってきました。元気な時期ももちろんあり、薬をほとんど飲まない状態で、仕事をしたり、旅行を楽しんだりした時期もありますが、また時間が経つと家にこもるということを繰り返してきました。
３年ほど通っている心療内科に母が初めて一緒に付いて行ったら、先生が横暴でこちらの話もろくに聞いてくれないとのことで、市立病院に変えたそうです。その新しい先生からは「うつ病ではない」と言われたそうなのですが、相変わらず殆ど毎日、起きてきては寝に行って、また起きては寝る、の繰り返し、それに加え「あそこが痛い、ここが調子悪い」と体調不良も訴えてくるようになったそうです。
毎日顔をつきあわせて暮らす母も憂鬱になるらしく、愚痴の電話がかかってきます。私からは「薬だけでは解決しない。カウンセリングを受けてみたらどうか。」と薦めましたが、母は「う～ん」と言ったきりでした。インターネットでカウンセリングをしているクリニック（実家から少し遠いですが）を見つけたのですが、どのように父にアプローチしていったら良いでしょうか？父の性格は穏やかで、頑固ではありませんが、今の状態では「行く気になれない」と言われそうな気もします。どうかアドバイスを宜しくお願いします。

30代/女性 | 日付：2010年9月18日(土) 23:40 JST | 閲覧件数: 2,508

『父のことで相談します』　　への回答

心理カウンセラー（うつ病・うつ状態・人間関係）大岳龍昇

りなぽんさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。

お父さんが心療内科に通われているのですね。
毎日　体調不良を聞かされるお母さんも大変ですよね。

こちらでも何度か紹介していますが、
私がご家族の方とお話しをするときには

『ツレがうつになりまして』
『その後のツレがうつになりまして』
（細川貂々著　幻冬舎）

『ぼくのオカンがうつになった。』
（佐口賢作著）

をおすすめしています。
両方ともご家族の立場から描かれたうつ病のマンガで、
読みやすいですし、家族としての接し方がわかりやすく描かれています。

それと、本人によるうつ病体験記である

『うつ病記』
（こばやしたけはる著）

も読みやすくてわかりやすいマンガです。
よろしければ、参考にしてみてください。

そして、お父さんにカウンセリングをすすめる件ですが、
先ずはお母さんにカウンセリングを受けてみるよう
提案されてみるのはいかがでしょうか。

お母さんもお父さんの相手やお世話でストレスがかかっているでしょうから
カウンセラーに愚痴を聞いてもらうのはいいだろうなと感じました。

そして、お母さんが
カウンセリングを受けてどんなものだったかとか
こんなふうに気分が変わったとか
何とはなしに会話のなかでお父さんに伝えることをしていけば

お父さんもカウンセリングを受けてみよう
という気になってくれるかもしれません。

そのためにはカウンセリングを受けて効果があったと
お母さんが感じる必要がありますので
腕のいいカウンセラーをきちんと探すのがよろしいかと思います。

お母さんやお父さんのご気分が安定して
りなぽんさんのご家族が笑顔で毎日過ごせることを願っています。

　　　　　　
　　　　　　心理カウンセラー　　大岳龍昇

回答日時：2010年9月21日(火) 10:39 JST

大岳龍昇さま

お返事をいただき、ありがとうございました。

うつに関する本は、私自身そして父も母も読んだことがありますが、マンガはありませんので、一度本屋さんなどで読んでみて、母にも紹介してみようと思います。ありがとうございます。

カウンセリングの件ですが、良さそうなカウンセリング・クリニックを見つけて、直接カウンセラーの方と電話で相談することができました。

カウンセラーの方が「普通に考えたら、うつ病が20年間もずっと続くことはありえないし、現在の精神科医も『うつ病ではない』とおっしゃることを踏まえると、お父さんはストレスやプレッシャーがあると、「うつ」の自分に逃げ込んでしまうのではないか。その場合はそこが居心地がいいのだから、本人は本当に治したいとは思わない。そこが難しいところだ。」とおっしゃっていました。すごく的を得た見解だと思いました。その話をしたら母も共感していました。

まず母がカウンセリングを受ける、ということは考えもしませんでしたが、母に話したら「それもいいかも知れない」と言っていました。

もう７0の父。残りの人生もそう長くありません。彼がこの先、元気を取り戻して、本来の明るい父になって生きていってくれるよう、私ももう少し根気よく向き合っていこうと思います。
先生のアドバイス、本当にありがとうございました。

りなぽん

| 30代/女性 | コメント投稿日：2010-09-21 |

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