奥様からのお話しもお聞きしたい所です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

シ－バさん、お待たせ致しまして、お返事遅くなり申し訳ありません。
私はこうした相談業をする中で、いつも感じるのですが、長年一緒に暮した夫婦でも、男女の考え方には大きな開きがあるなァと思います。
シ－バさんの仰る事は分からなくはありませんが、出来れば元妻である奥様のご意見をお聞きしたいと思います。
恐らくもう今はシ－バさんとはもうすでに違う世界で生きておられるような気がします。

一度は愛し合って結婚したわけですから、根本的な部分では元奥様もシ－バさんの事は嫌いではないでしょう。
シ－バさんだって同じだと思います。
しかし女性には出産という肉体年齢があり、結婚する時には妊娠という事もスケジュールの中に組み込まれています。
そこを、以前の結婚での子供さんがいることを告げなかったのは、騙された感すらあると思います。
単に言えずにいたと表現されていますが、女性にとって、そこを言わなかったということはシ－バさんの人格を疑う話になる訳です。
女性は男性が思うよりずっと、離婚はしたくない生き物（失礼！）です。
恐らく、シ－バさんが結婚後、告げられたお子様の事に短気を起こして離婚をされたのではなくかなりの間、悩まれたのではないでしょうか？その為にうつ病になられたのかもしれません。

ここで先ほどの男女間の考えの違いが浮き彫りになるのですが、男性は色んな自分の落ち度を判っていても素直には謝罪の気持ちを表現できません。逆にさらっと謝り、後はもう謝ったのだからという態度で、奥様がいつまでも、それを口にするといつまで、ごやごちゃ言ってるのだという逆ギレすらします。
そうなれば奥様は自分1人で悩みを抱える事になり鬱病へと進んでいくのです。
そして夫婦でいながら孤独感を感じるくらいなら、自分一人になって考えてみようと決意されたのが3年前の離婚ではないでしょうか？

奥様がシ－バさんが50代で子供をもって育てる事が出来ないと考えられているかもしれませんが、最初からそうではなく、
以前の結婚でお子様がいるからという事は養育費を支払われているからですか？
でも今の仕事が不景気で・・と書いておられる事にあるように、依然として経済的な事は解決できないということですよね。

と、いう事はいくら奥様の事をシ－バさんが今でも好きでもお子様が出来れば生活は破綻します。
シ－バさんは奥様とヨリを戻したくて、色んな方法を模索されていますが、「仕方がなく」お子様をもうけたとしても奥様は嬉しくないでしょう、むしろ本当に奥様が望んでいることは、シ－バさんとの生活よりも慰藉料を望んでおられるのではないですか？
でもシ－バさんの収入の低下などの影響で慰藉料代わりに鬱病の奥様を面倒みていたとすれば、それは夫婦の修復より、
早く奥様を解放してあげるべきだと思います。

もちろん奥様が健康上の問題で働けない事を心配するなら、尚更慰藉料という形で償うべき事で、それを修復でと望んでいるのは逆に慰藉料の置き換えのように奥様は解釈されるかもしれません。

男性は過去の事を言われるのをとても嫌います。
そんな過去のことより、これからどうしたら良いか、今後の事のアドバイスを求められますが、実は今後の答えは全て過去にあります。

奥様に以前の子供さんの事を告げられた時に、心から謝罪しましたか？
そしてその償いの為にあらゆる努力を誓われましたか？

奥様が一人悩んでおられたその時に、本当に優しくされましたか？

要するにシ－バさんがお子様の事を告げなかった事で離婚に至ったと思われているかもしれませんがそうではないと思います。きちんと誠意を示し、名誉挽回をする機会はいくらでもあったと思います。
でもその時に、真剣に向き合わなかったシ－バさんに愛想をつかしたのだと思います。
シ－バさんが50代だから奥様はお子様を望まず、このまま別れたいのではないと思います。
奥様が結婚する時にシ－バさんの年齢は知らなかったわけではないでしょう？
だから今となっては・・・という意味で、むしろここまでの時間が経って、もうシ－バさんとの子供は望まないということだと思います。

シ－バさんは・・・というより男性は本当に妻が不安を訴えている時には、鈍感で真剣に捉えません。
妻の心が本当に離れてしまってからやっと気付くのです。
そんな時に　「じゃ子供を作ろうか」というように、対応策のように言われても　「そんな渋々なら嫌だ」となります。

今回のシ－バさんと奥様の結婚は、急いだ結果、子供がいることは後から告げる。
それに傷付いた妻の気持ちには鈍感で、対処が出来ていない。
それで離婚になって暫くは猶予をもらえていたのに、3年目で妻が痺れを切らして出身地に帰りたいと言われて
慰藉料のような形で生活費の事を相談され、初めて妻がいなくなることを実感として考えると恐くなって、
引止め作戦のように「子供を作ろう」では、何も解決されません。
特に経済的な事は子供をつくればもっと苦しくなるわけで、そんな付け焼刃的な人生でいいのでしょうか？

残念ながらシ－バさんが子供を作ってでも修復をと考えられている事は　奥様には理解できないことだと思います。
本当に奥様の健康の事が心配ならば、心やすらぐ沖縄に奥様を帰してあげ生活の事を考えてあげてほしいのです。

へんな話、もし子供をもうけても、費用は掛かる話です。
同じ費用なら奥様の再出発に使ってあげて欲しいです。

今、お子様を作ってでも奥様を引き止めたいというのは　もっと早くに実現すべきでしたし、その機会はもっと以前にあったはずです。今となっては手遅れといわざるを得ません。
せっかく、御相談いただきましたが、私にもどうすることも出来ないくらい、時間が経ちすぎました。

奥様が今でもシ－バさんの事を好きだというのはシ－バさんを傷つけまいとする精一杯の思いやりではないでしょうか？
人の気持ちへ気付いたとしても、あまりに後出しじゃんけん的に対策を練っても効果はありません。
結局自分自身が辛い思いをするという事を学んで頂けたとしたら、シ－バさんの人生にまたいい縁が訪れると思います。
頑張って下さい。

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回答日時：2009年12月25日(金) 08:11 JSTお礼のコメントを書く

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