我が家は　以前　ミューという雄猫を飼っていました。
18年ほど飼っていて　居なくなりましたので　今はどこかで天寿を全うしたと考えております。
私は犬も猫も両方好きですが　仕事を持っていた為　散歩やなんやの世話が焼ける犬よりも猫が　我が家には向いていました。

よく　犬のほうが頭がいいとか　猫は気ままだと言いますが　私はそうは思いません。
しかし猫は世話を掛けない分　関係は付かず離れずという物かもしれません。

ミューは飼っているとき　時々　行方不明になりました。
そして帰ってきたら喧嘩してやられたのか　いつも深い傷を負っていました。

そして傷が癒えると　また出て行っては・・・と云う繰り返しです。
普通人間なら　学習をし　もう二度と出て行かないのですがここが動物です。

恐らく　彼女でも出来て　雄同士　取り合いの喧嘩をするのでしょう。

ある時　家に帰ると　ベランダの窓が開いてきて　「帰ってきたな」と思いましたが
姿が見えません。しばらく探していると　見たことも無いメス猫が家にいます。
そして　後からミューが窓から帰ってきました。

うちの男前のミューに比べると　その雌猫は身体も丸く足も短く　はっきり言って器量はよくありません。しかし　そんな猫でも　内のミューの彼女だと思うと不思議と可愛く見えてくるもので　その猫を「ケメコ」となずけまして奇妙な同居生活が始まりました。

そのケメコはあつかましく　ミューが居ない時も勝手に家に入り　我が物顔で
寛いでいます。むしろミューが家に居る日よりも　ケメコの方が在宅率は高いのです。

ある時　ふとケメコのお腹がすくらんでいるのが目に付きました。
しかし　我が家は　そのマンションに引っ越したのは　つい最近だったので
明らかに　計算は合いません。
でも　せっかく内のミューが連れて帰ってきたメス猫なので　なんとなく　認知する形になりました。
そして　暫くケメコも姿が見えなくなり　ミューも帰ってこなくなり
とうとう　2人で（二匹で）どこかへ独立したのかな？と考えて　寂しい日を送っていますと

ある時　ソファーの後ろで　ガサゴソ音がします。
そしてもっと耳を澄ませていると「ピッ」とか「キッ」とか泣き声がします。

私は変な胸騒ぎがして　ソファーをどけてみるとそこには　元気な猫の子供が
4匹！　キラキラした目で　おりました。

少し　冷静になるよう　自分に言い聞かせ　出入りがしやすいように　ソファーの位置をずらし親子の生活を見守るしかありませんでした。

そしてその子猫は　真っ黒、茶、白、三毛と見事に毛並みの違う4匹でした。
内のミューは　キジの縞模様ですから　しっかり父親は他所の猫です。
（ちなみに猫は３代くらい前までの隔世遺伝を引きづるそうです）

そんなこんなで　ミューはバッカなだあと思いつつ子猫は可愛いもんでした。
そして暫く乳離れが済むまでは　我が家で暮らし　しばらくしたら出て行きました。

そしたら変なもので　又ミューが帰ってくるようになりました。
また　我が家には　人間の夫という雄がおりましたが　これも良く似た感じで
帰ってきたり　こなかったりするのですが　なんとなく　猫を飼ってから
自由なものだな～なんて思っていると　こんな状態にもやきもき思わなくなったのです。

よく犬は良く遊ぶ男性のようで猫は女性的と云う例えを言いますが本当は
勝手気ままに外へ行き　気が向いたら　羽根を安めに家に帰ってくる猫・・・
これって　本当は　とても「雄的」なのでは？なんて　考えていました。

ところで　何故　こんな事を書いたかと云うと　この悩み辞典でもそうなのですが「別居」という相談があります。

夫から別居をしようと言われた人　または家庭内別居をしている人・・・・・
様々ですが　この別居と云うものは　私は基本的に反対です（あたりませか・・・）

実際　別居にはいろんな問題があり　あまり結果をもたらしません。
以前　私の夫が私と３ヶ月だけ別居をしたいと言った時がありました。

浮気が根底にはあったのですが　夫曰く　３ヶ月したら帰ってくるから・・・という物でした。

私はこれ以上　夫といがみ合うより　３ヶ月したら帰ってくるのなら　自由にさせてあげた方が良いかと思い　思いましたが　「３ヶ月して戻ってくる保証はどこにある？」と私の友人に言われてハッとしました。

よく別居は　冷却期間の為とか　お互いを見つめなおす為とか言いますが
別居をして元の鞘に戻る可能性は離婚に至る確率より　ズッと少ないのです。

一緒に顔を突き合わせて暮らすのは　苦痛かもしれませんが　離れて暮らして争いがないと
言っても　それは建設的な解決方法ではありません。

つまり　出来るだけ　夫婦の悩みは顔を見て解決すべきであって　離れてしまっては仲直りしようにも　きっかけが難しくなります。

まして　離婚はしないが家庭内別居であれば　取り付くシマがないでしょう。
寝室を別にしてしまっては　セックスレスになります。
帰宅後　別々の部屋でいれば　会話さえなくなります。

最近は　随分朝夕が涼しいですよね。
部屋の快適温度が違う夫婦の家庭内別居は　いずれ家庭内離婚へ助長します。

どうか　この涼しくなった事をきっかけに　今迄　別々の部屋で休んでいた夫婦は同じ部屋で寝てください。
うるさいいびきも生きてる証拠。
部屋を別々にして　夫の健康状態にも気付かないのでは　後悔しますよ。

是非　世の妻達へ
いびきごと　ご主人を愛してあげてください。

このコラムでは初登場の離婚カウンセラー　村越真里子です。
悩み辞典で私を知ってくださっている方には　カウンセラー以外の　私や
日々　カウンセリング業で感じた事などを　書いていきたいと思います。

また私のことを　今　初めて知って下さった方、始めまして。
私のような立場の者を知る必要がない生活を送られている方だと思います。
これは大変　お幸せな家庭の方ですので　私も嬉しいです。
でも　道は知る事から始まると言いますので　知らないより　知ることで
万が一の備えにもなります。

夫婦の悩みに答える　大阪のおばちゃんが居るのだ・・・と　頭の隅に
チラッと置いて　このコラムも読んで頂ければ　嬉しいです。

私は何度かブログを書こうと挑戦しましたが　ひどい物で　２年も
筆を止めたりしていました。

実は　私は筆不精です。
ただ　悩み辞典のメール相談は　お困りの方の顔が浮びながらの回答ですので
何とか　解決して欲しいと使命感で　書いております。

しかしこのコラムを書く事も何度か　薦められたのですが　ブログ同様
不特定多数に向けて書くという事が　どうも出来そうに思えず　ずーと
逃げていました。

でも　今日実は　この私に重い腰を上げて　コラムを書こうと決心させて
くださった方が現われました。

今日の夜７時ごろ　仕事も終わったころ　一本の電話がなりました。
私の悩み辞典での回答を読んで相談してみる気になったという方でした。

普通　私が励ます立場なのに　この方は　苦境にも関わらず　私への賛辞の言葉を
下さり　逆に励まされてしまいました。

私のような仕事は　縁の下の仕事で　あまり表立って賛辞されることはありません。
それなのに　ご自身のご苦労の中でも　私へのお褒めの言葉を下さり・・・と思うと
人に口だけで頑張れと言うだけでなく、私自身も何か頑張らなければ　お客様に失礼だと
思いコラムを頑張って書いてみる決心をしました。

いつまで続くか　正直　自信はありませんが　どうか気長にお付き合い下さい。

そして　初登場の手土産に　私の好きな花の写真を添える事にしました。

花の名前は　「雪柱」（しそ科）　といいます。
小さくて真っ白い小花が、茎の片側に並んで咲きます。
冬に、枯れた茎に氷の結晶が付くので、この名前が付いているそうです。

私は冬の花が好きです。厳冬の雪の下で　底ぢからを蓄え　雪の間から花を咲かせる
「雪ノ下」も好きですが　花が可憐な　この「雪柱」の方が好きです。

こんな可憐で清楚で　それでいて　芯のある女性になりたいと思います。
これからも　どうぞ宜しく！