[悩み辞典：回答＆相談]生き辛さを解消したい

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2024年4月20日（土）

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回答プロ： 佐古康弘

生き辛さを解消したい

ご相談者：20代/男性

IT系中小企業に就職して２年目の社会人です。
今、ひどく生き辛いと感じています。
原因は、自覚できただけで３つはありますが、そのうち一番実害のある問題についてご相談させて下さい。

元々内向的な私は、昔から人と接するのが苦手でした。
上手く話をすることができず、それを改善しようとも思い至らず、
友人も少なく、遊びと言えば家で一人や兄と一緒ででした。
学生時代まではそれでもなんとかなりましたが、就職活動、特に面接では、そういった面が不安でした。
緊張する場面で、頭が真っ白になって、自己アピールどころの話ではありません。
高校・大学受験のときには、それで苦い想いをした記憶があります。
就職できないならば死ぬしかないと、それくらいの覚悟で臨んでいました。
おかげで、２０以上の面接を経験して、この問題は一応改善されました。
緊張で頭が真っ白でも、ある程度のことであれば話せるようになったのです。
感覚としては、自分は何も考えていないけれど、別の誰かが代弁してくれているようなものでした。
つっかえつっかえで、時折しどろもどろになりますが、
人並みに対話できるようになり、１社だけですが内定を頂くことができました。
愛想笑いなど、第一印象を良く見せる力には、かなり自信をつけました。

問題を自覚したのは最近でした。
その、誰かが代弁しているような感覚を、人前ではいつも感じるようになっていました。
お客様や上司・先輩はもちろん、仲のいいはずの同期と会話するときすらそうです。
それで上手くいくのなら良かったのですが、そうはいきません。
円滑に会話を続けるために、あるいは相手にいい印象を持って貰うために、
気が付けば、私は思ってもいない嘘を口にしていました。
自分にはできないことをできるとか、好きでもないことを好きだとか。
その結果困るのは自分だと分かっているのに、自分の意志から外れ、次々言葉が出てきます。
社会人になり、負うべき責任が増えた今、これはとても無視できない問題です。
実際、上司からそのことを追求され、答えられなかった挙げ句「思考停止している」と指摘されました。
仕事中は常に誰かと関わっていますから、ずっとこの状態です。
その反動なのか、休日で一人家にいるとき、とても苦しいのです。
思わず言ってしまったことに対する責任はもちろん、
自分を無視した自分の言動が、窮屈で仕方ありません。

外での私は、よく真面目だと言われます。
しかし私が真面目に振る舞うのは、怒られるのを避けるためでした。
怒られ責められることを、私は「全否定された」と捉えてしまうのです。
だからそれを避けるための努力を、ずっと昔から続けてきました。
無駄な努力でした。誠実さも勤勉さも伴わず、何の実にもなっていません。
そうではなく、自分を磨く努力をと思いながら、結局何もできていません。
時間が足りないと言いながら、休日はほぼ何もせず終わってしまいます。
やらなければならないことも、時には好きなことすら手に付きません。
昼に起きて、重苦しい気持ちに圧迫されながら夜になり、遅くに寝て、また仕事です。

自分らしく振る舞えば楽、ではなく、それは恐ろしいことです。
就活を機に表面化した本件ですが、思えば小学校低学年くらいから傾向はありました。
自分の我が儘を通したら、嫌われてしまう、否定されてしまうからと、ずっと自分を殺してきました。
そうして守ってきた素の自分は未熟過ぎて、そんなものを表になど出せません。

それでもなんとか、この生き辛さを解消したいのです。
どうかアドバイスを頂けないでしょうか。

20代/男性 | 日付：2013年5月27日(月) 02:13 JST | 閲覧件数: 1,924

まずは思い込みを改善しよう！

佐古康弘

直輝さん、ご相談ありがとうございます。
今、ひどく生き辛さを感じながら過ごしているのですね。
３つの原因を自覚できているとの事は、とても素晴らしいですね。
その原因と向き合って、しっかり改善をしていきましょう。
直輝さん自身が一番実害がある問題だと自覚しているのが、社会人になってから、人前ではいつも誰かが代弁してくれているという感覚なのですね。
そして、その代弁には嘘も含まれている。
社会人として責任も増え、嘘だったでは済まされない状況に陥ってしまう事もあり、問い詰められ思考停止状態になってしまう。
このような状態の為、休日もとても苦しく、自分を無視した自分の言動が、窮屈で仕方ないのですね。
このような状態だと毎日苦しいですよね。
でも、直輝さんは何のためであれ、努力を出来る素晴らし人です。
だから、努力の方向を上手くコントロールしてあげれば、生き辛さも解消され、楽しく生きる事だって出来るはずです。
改善作業は最初、苦しいかと思いますが、小さな改善行動を積み重ねていくことが大切ですので、無理をせず、甘やかさず、マイペースで行っていきましょう。

直輝さんが改善すべきポイントの1つ目は、思い込みの改善だと思います。
怒られ責められることを、私は「全否定された」と捉えてしまうのであれば、生き辛さが生まれてしまって当然なんです。
人間は誰であっても完璧ではありません！
なので、怒られる事も責められる事も時にはあって当然なのが人生です。
そして、怒るという行為や責めるという行為にはマイナスよりはプラスの気持ちの方が多く潜んでいるものです。
直輝さんは誰かを怒ったり、責めたりした経験があるでしょうか？
怒られたり責められた側にしたら、二度とされたくない嫌な出来事だと思います。
実は、怒ったり責める側にとっても、二度としたくない嫌な出来事でもあるんです。
怒ったり責めることで、怒ったり責めた側が幸せになるなんて現実はありません。
実は、怒ったり責める側も、苦しいという感情を感じる方が多いんです！
怒ったり責めたりする事で、言いたい事を言えるので、一瞬楽になる実感を感じる人は多いでしょう。
でも、怒るや責めるという行為を総合して評価した時、その行為をした人も苦しさの方が大きいのです。
なのに、なぜ、人間は怒ったり責めたりするのかと言うと、成長する為です。
怒ったり責めたりする時の背景には、両社にとって苦しい、二度と起きて欲しくない出来事が存在します。
その出来事を防止する為に、人間は怒るや責めるという行為も使って、相手の成長を促すのです。
だから、直輝さんは全否定されたと思い込まずに、直樹さんを否定してるのでなく、直樹さんがしてしまった行動が間違いだと教えてくれているんだと捉えなければいけません。
全否定というのは、直輝さんの前から、誰も人がいなくなる事を言います。
人間は否定する相手に近づくこと自体、身体や心が否定してしまうメカニズムがあります。
だから、相手は、直輝さんを全否定しているなんて事実は、どこにも存在しない。
「全否定された」という思い込みを、まず改善する事をお勧めします。
この思い込みは、相談文を読む限り子供の時から刷り込んでしまったものだと思います。
なので、一人でこの思い込みを改善するというのは、かなり難しいと思います。
だから、一人で抱え込まずに、専門家のサポートを受けながら、ゆっくりと改善をしていくことをお勧めします。
直輝さんが今まで変われなかったのは、本気で変わろうと思えなかった事だけが原因ではありません。
人間関係に苦手意識を持っているから、一人で抱え込んでしまうクセがついてしまったのも、大きな原因でしょう。
せっかく自分で自覚できた原因を、しっかり改善させるためにも、一人で抱え込まずに、サポートを受けながら最善の方法で改善を目指してください。
ハートフルタイムでも改善のサポートを行えますので、問い合わせください。
http://www.heartful-time.com/
直樹さんが未熟と感じているのは、必死に守って経験を積ませなかったからです。
直樹さん自身が未熟な人間という事は決してありませんので、ゆっくり経験も積み重ねて自信持ってさらけ出せる自分に成長させていきましょう。

PS.社会人になって代弁している感覚が生まれたのは、ペルソナというものです。
どういうものかは検索すれば解りますので、ここでは割愛します。
ペルソナは悪いものではありません。
ただ、生き辛い思い込みを持ってしまっていると、暴走してしまう事もあるだけ。
だから、まず、集中して改善すべきは、生き辛い思い込み。
直樹さんが生きやすい日々を手に入れられる事を願っています。

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回答日時：2013年5月29日(水) 14:23 JST

お礼が遅くなり申し訳ございません。

怒られる事も責められる事も時にはあって当然、その通りでしょう。
まして私です。人並みの作業をこなすことにすら無駄な労力と時間を必要とする私が、賞賛だけ受けて生きていける訳がないのです。
全否定されている訳がないと分かっているのに、批判を受けて成長していかなければならないのに、それでも感じる気持ちは変わらず、理不尽に対する怒りとか悲しみとか、そういうものばかりです。

一人での改善は、本当に無理なのかも知れません。
これまで、誰かに相談したことなどありませんでしたから、複数ならきっと解決できると、はっきり希望が持てる訳でもありませんが……。
この辛さを解消するためにも、カウンセリングを受けてみたいと思います。

ありがとうございました。

| 20代/男性 | コメント投稿日：2013-07-14 |

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