明らかにパワーハラスメントです。会社と戦う勇気を持ってください。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

ご相談の内容を拝見すると、支店長や副支店長の行っていることは、明らかに不当行為で、パワーハラスメントです。

まず、ふじさん親子に知っていただきたいのは、労働法では「労使対等」の原則があり、使用者は賃金を支払う代わりに、労働者はその対価として労働を提供する。ということが決められています。

すなわち、使用者だから、お金を払っているから、上司だから偉いのだから、その命令に従わなければいけない。従わなければ「嫌でも飛ばすぞ」という発言は、明らかにその原則に反し、労働法違反です。

そして、労働者は等しく労働法と、それのもとになっている憲法にその権利を保障されています。
憲法に、「基本的人権の尊重」ということが明記されていますが、あなたの息子さんが今されていることは、明らかに、それにも反していることですよね。

現代の日本は江戸時代のような封建社会ではありません。
上司の命令には従わなくてはならない！という言い分は、法治国家である日本では明らかに間違っているのですよ。
そして、不当な命令は拒否することができます。

このまま、体を壊すか、恨みを募らせるか、であれば、
法に従い、正当な方法で戦いを挑み、正当な方法で恨みを晴らし、会社の不正を認めさせ、前の仕事に戻れるように、行動してみませんか？

しかし、一人で戦うのは大変ですよね。
現に、ホームページに書き込みをしても何の対応もしないのならば、こちらもそれ相応の準備をしていきましょう。

まずは、今までの経緯をすべて時系列でまとめておいてください。
そして、虫刺され等で医者にかかった時の診断書を、「会社に提出しなければならないので」と言って、手に入れておいてください。

息子さんに会社に労働組合はありますか？
もしなければ、「ユニオン」という名前の、個人加入型組合がありますので、お住まいのお近くに無いか、調べてみてください。

相談窓口は、各自治体の行政機関にもあります。
たとえば労働局のあっせん機関とか。

しかし、現実的には、労働組合に加入し、会社側と団体交渉をすることで、この不当行為をやめさせるように主張していくのが、解決への一番の早道です。
ぜひ、探してみてください。

しかし、ユニオンにもいろいろなところがありますので、組合費や諸経費のことや、実際にどんな人が交渉人になってくれるのか、確かめてから、加入されることをお勧めします。

また、これ以上、不当な労働を続けることにより、心や体に不調が現れるのであれば、すぐに休み、医者に行って、１か月なり２か月なりの療養が必要であるとの旨を書いた診断書を書いてもらってください。
今すでに、もう耐えられない、夜も眠れない、会社に行きたくない、気分が沈むなどの症状があるのなら、明日にでも心療内科に行き、加療が必要であるという診断書をもらって、休んでください。

息子さんは会社の健康保険に加入していますよね。
こういう場合、お休みの間、休業補償が受けられますし、もし、会社の業務と因果関係が認められれば、労災の申請もできます。

できないと言ったら、労働基準法違反ですので、お近くの労働基準局に訴えればよいし、それによって、会社はなおさら法律違反を重ねるわけなので、息子さんにとってはさらに有利になります。

ちなみに「嫌なら飛ばしてやるぞ！」等のパワハラ発言も、有利な証拠になります。
いつもボイスレコーダーを持っておき、上司と話し合う時は隠し撮りをして証拠としてください。

まずは団体交渉で会社との話し合いによる和解を図りますが、交渉に応じない場合や、話し合いでもうまくまとまらない場合、労働裁判に持ち込むこともできます。
手持ちのカードは多ければ多いほど有利になります。
とりあえずは、証拠が必要なので、今までのことをきちんとまとめておいてください。

あとは、息子さんに戦う勇気があれば行動に移してください。
泣き寝入りはしないで、正々堂々と戦ってみてください。

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回答日時：2010年10月 2日(土) 23:31 JST

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