『殺したいくらい憎い』　について

心理カウンセラー（うつ病・うつ状態・人間関係） 大岳 龍昇

くもこさん

はじめまして、こんにちは。
大岳です。
ご相談ありがとうございます。


お父さんを殺したいほど憎いのですか。
怒鳴り散らすお父さんからお母さんをかばってあげられない
自分が嫌になるくらい苦しんでいらっしゃるのですね・・・




私も　怒鳴り母を罵倒し、暴力を振るう父が嫌でした。


そんな父が

嫌で
怖くて
憎くて


高校卒業と同時に家を出て
うつ病になるまではほとんど
帰省することはありませんでした・・・


私にも弟がいますが、今でも弟は父のことを嫌がっています。

ちなみに、私はうつ病になったことにより父との関係を築きなおし
父を受け入れることができるようになりました。





くもこさんにはいくつかの選択肢がありますが、
お父さんに感情を直接ぶつけることは止めたほうがいいでしょう。
関係が悪化するばかりで余計に状態が悪くなると考えられます。




対応法としては以下の二つをおすすめ致します。



一つめは、
お父さんにぶつけたい感情をセラピーで扱う


ゲシュタルト療法がいいと思います。
ゲシュタルト療法にはエンプティチェアという手法がありますが、
空っぽの椅子にお父さんのイメージを浮かべて
自分の思いを吐き出す手法です。


私の場合は、森のなかで木に向かって
怒鳴っている父のイメージを浮かべて
父への怒りをぶつけがら
金槌で叩きまくるという
オリジナルのワークを行いました。


１時間　木を金槌で叩きまくるワークを
６回行った時点で何かが抜けた感覚がありました・・・


私はゲシュタルト療法の手法を知っていたので
自分で行いましたが、もうちょっと穏やかな形で
セラピストがついてやる形がよいと思います。




二つめは、
お父さんの成育歴を丁寧に見ていく
というのもおすすめです。


怒りは２次感情と言われます。
怒りという感情の下には悲しみがある

お父さんがお母さんを怒鳴るその感情の下にある
お父さんを突き動かしている根幹の感情を知る
という方法があります。



お父さんがそのような振る舞いをするのはどこから
来ているのか？
何がお父さんを突き動かしているのか？



私の推測ではお父さんも本当はお母さんや子どものことを
怒鳴りたいわけではない


何か止むに止まれぬ感情がお父さんにそのような
振る舞いをせざる負えなくさせているように思うのです・・・




お父さんの成育歴や根幹の感情を丁寧に見ていくことによって
くもこさんが楽になることはあると思います。





ちなみに、私の場合は両方をやりました。



父への抑圧していた怒りの感情に気付く
　↓
ゲシュタルト療法によるセラピー
　↓
感情の解放
　↓
浄化
　↓
父の成育歴を丁寧にみていく
　↓
父の悲しみに気付く
　↓
赦し
　↓
父の存在を承認
　↓
父との関係を再構築


という流れがおきました。




相談内容を拝見していると
くもこさんの人生の根幹に関わる重い問題だと感じますので
一人で扱うのは難しいかもしれません。

お近くの信頼できるセラピストといっしょに
問題と向き合うのがよろしいかと思います。




この回答が何かの参考になればと思います。
くもこさんの状態がいい方向に向かうのを願っています。



　　　　　　心理カウンセラー　　大岳龍昇

回答日時：2010年6月27日(日) 14:48 JSTお礼のコメントを書く

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